とじる
葉の形:単葉葉の付き方:対生葉の縁:鋸歯

コアジサイ

科名 : ユキノシタ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

六甲山はアジサイが有名です。梅雨の頃、道路端や登山道を歩いていると、青や紫など様々な色のアジサイが、歩いている人の目を楽しませてくれます。しかし、その多くは植栽された園芸種の西洋アジサイです。アジサイは、元々日本原産の植物です。それがヨーロッパに伝わって品種改良され、また日本に戻ってきました。これぞ本当の「里帰り」というところでしょうか。六甲山には野生のアジサイもいくつかあります。その中の一つがコアジサイです。アジサイという名前はついていますが、私たちが普段想像するような姿ではありません。どこが違うかというと、コアジサイは一般的なアジサイと違って、飾り花であるガクがありません。透き通った水色のような手まり状の可憐な花を咲かせます。日本らしい楚々とした雰囲気をかもし出している花です。

ここがポイント

見る 葉は対生で粗い鋸歯があることが見わけるポイントです。
嗅ぐ 花はほんのりと甘い香りがします。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 今回の調査では、海抜300〜800mの範囲で広く見られました。

谷筋など、やや湿った所で比較的よく見られます。ハイキング道沿いにもよく見られます。花の咲く6月頃に、梅雨の合間を縫って花を見に行くのも良いかもしれません。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ヤマアジサイ ヤマアジサイの方が葉の鋸歯が細かく、葉の裏の毛は葉脈の分岐点に集中します。また、ヤマアジサイの花には、花びらのような萼(がく)がついています。