クマイチゴ	科名 : バラ	中級
	分類 : 夏緑樹

この樹木について

名前の由来は、クマの出そうな場所に生えているからとか、木イチゴの中では大形だからとか、多説あるようです。

	ほかの木イチゴ類と同じく、赤く熟した果実は食べることができます。トゲがあって、こんな葉の形をしていて、赤い果実のなる木で、毒をもった木はありません。安心して、味わってみて下さい。
	葉の裏や茎にはトゲがあります。

六甲山での分布と環境や植生との関係

	六甲山上のドライブウェイやハイキング道沿いの明るい場所に点々と見られます。

木イチゴ類は一般に林縁に多く生育する種です。クマイチゴはその中でも、ブナ帯の林縁を代表する種です。ブナ帯が700ｍ以上に限られる六甲山では、ほかの木イチゴ類のように全域で広く見られるわけではありません。

	自然林			二次林					人工林
群落 略称	ブナ	ウラジロガシ	コジイ	アラカシ	ウバメガシ	アカマツ	コナラ	エノキ	オオバ ヤシャブシ	ニセ アカシア	スギ
分布	−	−	−	−	−	−	△	−	−	−	−

よく似た樹木

ナガバモミジイチゴ	切れ込んだ葉の、真ん中の長さで区別します。ナガバモミジイチゴは、その名のとおり、葉の真ん中が長く、ナガバ（長葉）となります。クマイチゴの方は、ナガバとなることはなく、葉の縦と横がほぼ同じ長さです。