とじる
葉の形:複葉葉の付き方:互生葉の縁:全縁

ニセアカシア(別名:ハリエンジュ)

科名 : マメ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

ニセアカシアは北アメリカ原産の外来植物で、日本には明治の始めに導入されました。葉のつけ根にトゲがあるため、別名「ハリエンジュ」ともいわれます。なお、アカシアと呼ばれることがありますが、別の種の名前ですので、注意が必要です。

ここがポイント

見る 羽状複葉の葉のつけ根に一対のトゲがあります。
嗅ぐ 初夏に白い花を咲かせ、強い香りがします。
味わう 花を天ぷらにすると、強い香りを丸ごと味わうことができます。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 表六甲の海抜450m以下に集中的に分布しています。特に、保久良神社から金鳥山,布引,天王谷,烏原貯水池から丸山周辺には、まとまって生えています。

ニセアカシアは、やせた土地でもよく生育できることから、荒廃した山地や砂丘の緑化によく利用されます。六甲山でも、これまで表六甲を中心に植えられてきて、緑の回復に貢献してきました。しかし、ニセアカシア林の林床にはササ類が繁茂するため、植生の遷移が進みにくいこと、幹や枝が折れやすいこと、外来植物であり日本には自生していない植物であることなどが問題点として注目されるようになってきました。そのため、六甲山系グリーンベルト樹林整備事業では、地域の風土・景観になじみ、様々な動植物がすむことの可能な林へと転換することを目指しています。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ハネミイヌエンジュ ハネミイヌエンジュの小葉の先はとがるのに対し、ニセアカシアの小葉の先は円いかややへこむことで区別できます。
イタチハギ イタチハギの葉の先端は針状に突き出すので区別できます。