とじる
葉の形:複葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

サンショウ

科名 : ミカン
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

「サンショウは小粒でもピリリと辛い」ということわざや、ウナギの蒲焼きに欠かせない香辛料としておなじみです。英語では「Japanese pepper」と呼ばれ、日本原産のスパイスとして利用されてきました。縄文時代の遺跡から出土した土器からサンショウの果実が発見されたというエピソードからも、古くから人々に用いられてきたことがわかります。葉は「木の芽」として、今も食卓で楽しまれています。また、実山椒を加えて煮た料理は、有馬がサンショウの名産地であったことから「有馬煮」と呼ばれています。サンショウの仲間は、人間が利用するだけでなく、アゲハチョウの仲間の重要な食草であることも有名です。

ここがポイント

見る 小さな葉からなる羽状複葉と、対になってつくトゲがサンショウの特徴です。
嗅ぐ ツンとした独特の芳香も特徴です。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 今回の調査結果より、海抜150〜550mの範囲で見られることがわかりました。

同じ仲間のイヌザンショウと比較すると、分布も個体数も少ないようです。ハイキング道沿いの低木林や林縁,伐採跡などをよく探すと、見つけることができるでしょう。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

イヌザンショウ イヌザンショウのトゲは互生なので、対生のサンショウと区別できます。