とじる
葉の形:複葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

イヌザンショウ

科名 : ミカン
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

サンショウにそっくり。思わず、ちぎって持って帰る人もいるのではないでしょうか。 ちぎったときになんだか変だなと嗅覚が教えてくれるはずです。つまり、サンショウに似てるけれど香りが悪いこの臭いが、「イヌザンショウ(犬山椒)」という名前の由来です。

ここがポイント

見る 互い違いに枝につく、大きなトゲです。サンショウのように向かい合ってつくことはありません。
嗅ぐ 葉をちぎって、香りを嗅いで下さい。サンショウとの違いが嗅ぎ分けられたら、中級者の仲間入りです。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山全域に分布しています。どこに多いかといえば、伐採跡です。トゲトゲの木やかぶれる木などがたくさん生えている中に、イヌザンショウも生えています。

ミカン科の樹木といえば、アゲハチョウの仲間の幼虫の餌となる木です。イヌザンショウを見つけやすい伐採跡(タラノキ−クサイチゴ群集)には、ほかにもミカン科のカラスザンショウやフユザンショウ,サンショウが生えています。サンショウの仲間を見わけられるようになると、アゲハ類の幼虫を捕まえることも、幼虫の餌を探すのも簡単、という訳です。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

サンショウ イヌザンショウの枝につくトゲは互生なのに対し、サンショウのトゲは対になってつくので区別は容易です。