とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:全縁

ナンキンハゼ

科名 : トウダイグサ
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

中国大陸,台湾がふるさとの外来種です。場所を選ばず生長が早いこと、紅葉が赤く美しいことなどから、街路樹や庭木として植栽されています。

ここがポイント

見る 円い葉の先からしっぽのように伸びた形はすごく特徴的です。葉の根元に、ニキビのような二つの粒(腺体)が並んでいます。
触る 小枝を切ったり、葉をちぎったりしてみて下さい。切り口から白い汁がしみ出てきます。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 山麓では、街路樹などに植えられていたものが逃げ出し、種子から芽生えたものをよく見かけます。

ナンキンハゼの果実は鳥がよく食べるので、種子が遠くまで運ばれます。そのため、六甲山でもアカマツ林内にまで生育していることが確認されました。近年、外来種の繁茂による日本の生態系への影響が危惧されています。ナンキンハゼの分布拡大についても、見守っていく必要があるでしょう。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

アカメガシワ 切れ込まない形のアカメガシワの葉がよく似ています。ナンキンハゼの葉には毛がまったく生えていおらず、裏の脈もはっきりしません。アカメガシワの葉には毛が生えていて、裏の脈もはっきりと見えます。
シラキ 特に似た樹木ではないのですが、分類学上、ごく近い樹木です。葉の質感、紅葉の色などはよく似ています。