とじる
葉の形:複葉葉の付き方:束生葉の縁:全縁

ハゼ(別名:ハゼノキ,ロウノキ)

科名 : ウルシ
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

果実から上質のロウがとれ、和ろうそくの原料になります。別名のロウノキは、そこからついた名です。六甲山系では、緑化樹として明治時代から利用されてきた記録があります。

ここがポイント

見る 秋の気配を真っ先に教えてくれるのが、ウルシ類です。秋めいてくるとほかの樹木に先駆けて紅葉し始めます。緑の中にぽつんと赤くなっている姿はとても目立ち、遠くからでもよくわかります。
触る 肌が弱い人が触れると、かぶれる可能性があります。特にウルシ類でかぶれた経験のある人は注意が必要です。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 表六甲ではあちこちで見かけますが、裏六甲にはほとんど分布していません。また、平野谷や須磨寺,再度山大龍寺,布引徳光院などに植栽されています。

ハイキング道沿いの林縁や二次林内,伐採跡の藪にもよく見られます。特に、ウバメガシ群落やオオバヤシャブシ群落で多く見られます。緑化樹として用いられてきたことや、ハゼ自身がもともとは琉球から持ち込まれたという説もあることから、六甲山にあるハゼノキも、植栽起源なのかもしれません。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ウルシ類 ウルシ類はみな、羽状複葉の葉が枝先に集まってつきます。これらの仲間は、葉裏の毛の生え方で区別します。毛が葉の両面にあるのがヤマハゼ、脈上のみなのがヤマウルシで、ハゼにはほとんど生えていません。