とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

ナナメノキ(別名:ナナミノキ)

科名 : モチノキ
上級
分類 : 照葉樹
 

この樹木について

ナナミノキともいいます。西日本を中心に暖かい地域の照葉樹林に生育します。6月頃、枝先に薄紫の小さな花をたくさんつけます。果実は10〜11月で、赤く美しい果実がたくさんなります。その様子から「七実の木」、また果実の形が楕円形で、先が少し曲がっているので「斜めの木」など、名前の由来についてはいろいろな説があります。樹皮から「とりもち」が取れます。葉にこれといって特徴がなく、なかなか覚えられない樹木の一つです。ナナメノキがわかるようになれば、上級者の仲間入りです。

ここがポイント

触る 葉の一点をライターなどで熱すると、黒い環(死環)が現れます。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山の山麓に点在しています。再度山へ向かう途中の二本松付近や烏原などでは群落を形成しています。

エノキ,ムクノキとともに生育していることが多いようです。しかし、それらの種と違うのはナナメノキは凹形をした斜面に多く生育していることです。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

クロバイ 果実がなるとクロバイは黒色、ナナメノキは赤い果実がなることで見わけることができます。葉柄はクロバイが少し赤みを帯びるのに対してナナメノキは緑色です。