チドリノキ	科名 : カエデ	上級
	分類 : 夏緑樹

この樹木について

葉には切れ込みがないので、にわかにはカエデの仲間と信じられないかもしれません。ところが葉のつき方や翼のある果実の形を見れば納得がいきます。「チドリノキ（千鳥の木）」の名は、果実の形が千鳥の飛ぶ姿を想像させることからきています。

	葉は対生で、切れ込みはありません。

六甲山での分布と環境や植生との関係

	裏六甲の谷筋に点々と分布しています。チドリノキを見つけるなら、白石谷，百間滝谷，湯槽谷などを歩いてみるのがおすすめです。

生育場所は、谷筋周辺の崩れやすい立地です。こうしたチドリノキの見られるような立地の周辺には、クマノミズキやエノキなどの優占する林（エノキ−ムクノキ群集）が成立していることが多いです。

	自然林			二次林					植林
群落 略称	ブナ	ウラジロガシ	コジイ	アラカシ	ウバメガシ	アカマツ	コナラ	エノキ	オオバ ヤシャブシ	ニセ アカシア	スギ
分布	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−

よく似た樹木

クマシデ	葉の形はそっくりです。葉のつき方で見分けることができます。チドリノキは対生、クマシデは互生です。