とじる
葉の形:分裂葉葉の付き方:対生葉の縁:鋸歯

イロハモミジ

科名 : カエデ
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

秋の谷を彩る美しい紅葉。そのモミジを代表する樹木がイロハモミジです。イロハモミジの由来は、どの図鑑を見ても「子どもたちが、切れ込んだ葉の一片、一片を「いろはにほへと」と数えたことによります。」と書いています。多分そうなのでしょうが、先日、ラジオを聴いていると、「〜色はモミジ、匂へモミジ〜。」と歌っているのが聞こえてきました。そのごく短い一節を聴いて、イロハモミジの語源は、「山を彩る色と言えばモミジでしょう。色はモミジ、イロハモミジ・・・」となったのでないかな、とふと思いました。

ここがポイント

見る 六甲山では11月から12月にかけて紅葉が楽しめます。布引周辺や有馬瑞宝寺公園はイロハモミジの紅葉が見事です。
触る 秋には、つばさのついた果実が風にのって回転しながら飛んでいきます。もし、果実を見つけたら、なるべく高い所から落として試してみて下さい。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山の全域にまんべんなく分布しています。公園や民家近くにはよく植栽されています。また、過去の緑化事業でもたくさん植栽されています。

渓谷や谷筋の斜面の空中湿度の高い涼しげな場所を好み、また、そのような場所に植栽されています。このような場所はエノキ林(エノキ−ムクノキ群集) が成立する場所、イロハモミジを見つけたなら、エノキ、ムクノキ、ケヤキなども近くにあるはずです。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

オオモミジ オオモミジの葉の鋸歯は、イロハモミジよりも細かくて揃っています。六甲山に点々と見られるほか、公園などに植栽もされています。