とじる
葉の形:分裂葉葉の付き方:対生葉の縁:鋸歯

コハウチワカデ(別名:イタヤメイゲツ)

科名 : カエデ
中級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

葉の形が、天狗が手にしているうちわと似ていると思いませんか。このうちわは鳥の羽で作られるので「羽うちわ」といい、本種の名前の由来です。頭につく「コ」は、別種のハウチワカエデ(六甲山では確認されていません)に比べて葉が小さい、という意味です。秋には美しく紅葉します。庭木として植栽されるなど、園芸品種としても好まれています。

ここがポイント

見る 葉はやや円みを帯び、葉柄と葉裏の脈状に毛があることが特徴です。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 表六甲では海抜350m以上、裏六甲では海抜500m以上に分布しています。紅葉谷や長尾谷のほか、谷筋のハイキング道沿いでもよく見かけます。

海抜の高い所に多く、ブナ−シラキ群集を指標する樹木です。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

カエデ類 イロハモミジなどのほかのカエデ類とは、葉裏の毛の有無で区別できます。ほかのカエデ類では、分岐した脈の脇にかたまって生えるのが多いのに対し、コハウチワカエデは脈上に生えます。このような毛の生え方は、六甲山では本種だけです。