とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

ナツツバキ(別名:シャラノキ(沙羅の木))

科名 : ツバキ
上級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

夏に白い花を咲かせるツバキです。平家物語の冒頭に出てくる「沙羅双樹」の仲間としても有名で、別名シャラノキと呼ばれています。公園などによく植えられているので、ご存じの方も多いでしょう。有馬の念仏寺には、樹齢が270年ともいわれている大木があります。花はツバキと同じように丸ごと落下するので、この木のまわりが白い花でいっぱいになっていることがあります。

ここがポイント

見る 葉の縁は波状の鋸歯があります。葉の裏には絹のような毛があります。古い樹皮がはがれてできる、まだら模様が特徴です。
触る まだら模様の樹皮はツルツルしています。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 海抜の高い所を中心に点々と生えています。シュラインロードと裏六甲ドライブウェイの交差点付近や、東六甲ドライブウェイ沿いには群生している所もあり、大きな木も見られます。紅葉谷や小川谷などにも点在しています。

太平洋側のブナ林を代表する樹木です。しかし、六甲山では、ブナ林(ブナ−シラキ群集)よりもアカマツ林(アカマツ−モチツツジ群集)でよく見られます。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

リョウブ 樹皮がそっくりで、離れた所から見るとよく間違えます。葉を見ると、形が全然違うので見わけることは簡単です。六甲山ではリョウブの方が圧倒的に多いので、その中からナツツバキを探してみてはいかがでしょうか。
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