とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:全縁

ガンピ

科名 : ジンチョウゲ
上級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

ガンピは、コウゾ、ミツマタとともに和紙の良質な原料となる樹木です。ガンピの樹皮は雁皮紙(がんぴし)という和紙の原料になります。昔はこの雁皮紙を「斐紙(ひし)」、その原料を「紙斐(かみひ)」と呼んでいました。この「かみひ」が転訛してガンピになったそうです。

ここがポイント

見る 円みを帯びた菱形の葉の形が特徴的です。 大きくなった木の樹皮はサクラのような模様になります。
触る 両面には短い毛が密生し、触るとふわふわと柔らかく感じます。 小枝を引っ張っても折れずに樹皮がめくれるだけです。この強い繊維が和紙の材料に適しているのです。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 ハイキング道沿い、林縁、崩れた跡地など日当たりの良い乾いた場所でよく見られます。

ガンピは奈良時代から製紙の原料として使用されてきたほど、昔から人と関わってきた樹木だといわれています。このころから人里近い林縁にガンピは生育していたと考えられます。

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群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

キガンピ
キガンピは葉が対生なので区別できます。
コガンピ
コガンピは大きくなっても樹高は1m内外にしかならない低木です。葉は互生し、ガンピよりも小さいです。