とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:波うつ

ナワシログミ

科名 : グミ
初級
分類 : 照葉樹
 

この樹木について

葉の裏に独特の模様があることが特徴の樹木です。六甲山ではよく見かけることから、覚えておきたい樹木の一つです。自分の力で大きく立ち上がることは少なく、大きなものは枝が垂れ下がっているか、他の木にもたれかかっています。枝の先はトゲのようになることがあります。4〜5月の苗代(なわしろ)を作る頃に実(グミ)が熟すので、ナワシログミの名がつきました。

ここがポイント

見る 葉の裏面には小さな銀白色の毛がつき、金属光沢のように光り、斑点のような独特の模様をつくっているので見分けるのは簡単です。
味わう 4月から5月ごろに熟す果実は渋みがありますが、食べることができます。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 海抜850m以下の地域に広く分布しています。特に表六甲の650m以下の地域に多く見られます。

様々な群落に生育しています。今回の調査ではブナ−シラキ群集に見られませんでした。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ツルグミ 葉の縁と枝のトゲの有無で見分けることができます。ツルグミは葉の縁が波うたず、ふつう枝にはトゲがほとんどありません。ナワシログミは葉の縁が波状になり、枝にトゲがあります。