とじる
葉の形:分裂葉葉の付き方:束生葉の縁:全縁

カクレミノ

科名 : ウコギ
中級
分類 : 照葉樹
 

この樹木について

葉の形もさることながら、密集してついている様子までもが身を隠す蓑に似ていて、これが名前の由来だといわれています。日陰にも耐えるため、庭木や工場に植えられたりします。

ここがポイント

見る 葉柄が長く、幼木は2〜4裂の切れ込みが入ります。この切れ込みは、幼木で著しく、生長するにつれて全縁の葉が多くなります。高木では、切れ込みのある葉や全縁の葉を一度に見ることができます。探してみて下さい。
触る 葉はその厚さの割に、しなやかに曲がります。言葉では分かりにくいこの質感を、実際に葉に触れて確認してみて下さい。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 須磨の鉢伏山や鉄拐山のウバメガシ群落内に多く生育しています。

照葉樹林を代表する種で、六甲山ではウバメガシ群落で確実に見ることができます。ウバメガシ群落の中は暗く、林床に生育している植物はわずかです。カクレミノは日陰にも耐えるため、暗い林内でも生育できます。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

葉の形に着目すれば、六甲山では、見間違う樹木はないでしょう。