とじる
葉の形:単葉葉の付き方:束生葉の縁:鋸歯

リョウブ

科名 : リョウブ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

夏緑林を代表する高木です。古い樹皮がはがれ落ちてできる、まだら模様が独特で、一度見ると忘れることはないでしょう。ぜひとも覚えておきたい樹木です。しかし、樹皮の模様ばかりで区別をしていると、葉だけを見たときにわからなくなるのが困りものです。新芽や若葉は食べられるので、昔はリョウブご飯などとして利用されていました。夏に、小さな花が穂のように多数集まって咲きます。花の少ない時期のため、蜜や花粉を求めて多くの昆虫が訪れます。

ここがポイント

見る 茶褐色と灰褐色のまだら模様の樹皮が何よりの特徴です。
触る 樹皮はなめらか、葉はザラザラです。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 海抜の高い所を中心に広く分布しているので、いたる所で見られます。谷筋よりは、尾根筋に多い樹木です。

夏緑の自然林(ブナ−シラキ群集)から二次林まで、明るい林ならどこにでも見られます。尾根筋に分布するアカマツ−モチツツジ群集では、特によく見られます。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ナツツバキ 樹皮がよく似ています。葉の形、つき方を見ることで区別できます。ナツツバキは葉が平面的につくのに対し、リョウブは枝先に集まってつきます。また、ナツツバキは六甲山では珍しく、見かける機会が少ない樹木です。