とじる
葉の形:単葉葉の付き方:互生葉の縁:鋸歯

シャシャンボ

科名 : ツツジ
中級
分類 : 照葉樹
 

この樹木について

尾根筋に多い低木です。特徴が少ないので、なかなか覚えられない樹木の一つです。まずこの樹木をマスターしなければ、中級をクリアすることはできません。果実が小さいので、ササンボ(小小ん坊)と呼ばれていたのが訛り、この名前がついたといわれています。

ここがポイント

見る 大きくなると、古い樹皮がはがれて赤みがかった樹肌がむき出しになります。
味わう 秋には実は赤黒く熟します。ブルーベリーと同じ仲間の樹木なので、実もブルーベリーに似た甘酸っぱい味がします。
触る 葉の裏面の主脈上にある小さな突起はシャシャンボだけが持つ特徴です。葉の付け根から先端の方向に向かって指でそっとなぞると引っかかりを感じます。もしこの樹木かな?と思ったら、すかさず指でなぞって見てください。

六甲山での分布と環境や植生との関係

す。
分布 表六甲の海抜約450m以下に分布しています。観察するなら、尾根筋のハイキング道がお勧めです。

六甲山では海抜の低い、暖かいところを中心に分布しているため、アカマツ林(アカマツ−モチツツジ群集)やコナラ林(コナラ−アベマキ群集)を細分するときに指標となる樹木です。

  自然林 二次林 植林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

ヒサカキ

クロバイ

。葉の形などよく似ています。葉の裏の脈上に突起があるのはシャシャンボだけなので、触ってみると区別は簡単です。また、よく見てみると、ヒサカキは葉の先端が凹むのに対し、シャシャンボの葉は尖ります。