エゴノキ(別名:チシャノキ,ロクロギ) |
科名 : エゴノキ |
中級 |
分類 : 夏緑樹 |
名前の由来は果実がえぐいことによります。果実の皮にはエゴサポニンという物質が含まれ、石けんの代用としたほか、魚毒としての麻酔効果を利用して魚とりに用いました(この漁法は、現在では禁止されています)。樹形はしばしば株立ち状になります。葉にあまり特徴がないので、はじめのうちは覚えるのに苦労させられる樹木の一つです。
5月下旬から6月中旬には多数の清楚な白い花が枝から吊り下がり、見事の一言です。 花が落ちるときは、花びらが1枚1枚落ちるのではなく、ツバキのようにボトッと一気に落ちるので、エゴノキの木の下は落ちた花で埋め尽くされてしまうほどです。 葉のつけ根には小さい綿棒のような冬芽がついていることも特徴の一つです。 | |
この果実の皮を水中でもむとよく泡立ちます。 |
六甲山の中腹から山上にかけて広く生育し、特に谷筋でよく見られます。 |
自然林,二次林,人工林問わずいろいろな所で出現する樹木です。
自然林 | 二次林 | 人工林 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
群落 略称 |
ブナ | ウラジロガシ | コジイ | アラカシ | ウバメガシ | アカマツ | コナラ | エノキ | オオバ ヤシャブシ |
ニセ アカシア |
スギ |
分布 | ○ | − | ○ | △ | − | ○ | ○ | − | ○ | − | △ |
− | 特に似た樹木はないですが、特徴もあまりない木で、花がついていないときは見わけにくい木の一つです。 |
---|