とじる
葉の形:単葉葉の付き方:対生葉の縁:鋸歯

ツクバネウツギ

科名 : スイカズラ
初級
分類 : 夏緑樹
 

この樹木について

六甲山でよく見られる低木の代表です。萼(がく)が、はねつきに使うツクバネに似ているのでこの名がつきました。花が落ちても名前の由来になった萼は残っています。この樹木を見つけたらツクバネに似ているかどうか、観察してみて下さい。庭や生け垣によく植えられているアベリアはこのツクバネウツギの仲間です。

ここがポイント

見る 花の落ちた後の萼が5枚あれば、ツクバネウツギに間違いありません。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山全域に分布しています。陽当たりのよい所に多く、ハイキング道でもよく見られます。

ブナ−シラキ群集,アカマツ−モチツツジ群集,コナラ−アベマキ群集といった明るい森林に生育しています。照葉樹の二次林のアラカシ群落にも、生育しています。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た樹木

コツクバネウツギ 萼片(がく)の数がツクバネウツギは5個なのに対し、コツクバネウツギは2〜3個なので区別できます。名前のとおり、ツクバネウツギよりも全体少し小さめです。

ハナゾノツクバネウツギ

(アベリア)

よく似たハナゾノツクバネウツギは、園芸種で、公園や緑地などによく植えられています。春から秋にかけて長い間花をつけ、花の内側には網目のような模様がありません。ツクバネウツギは、5〜6月頃に花をつけ、花の内側には網目のような模様があります。