とじる

ネザサ

科名 : イネ
分類 : 常緑低木
 

この植物について

山麓のハイキング道沿いやニセアカシア林の林床などにたくさん生えているのが、ネザサの仲間です。400〜600mあたりを境に、より海抜の高い所ではミヤコザサやスズタケというササが優勢となり、ネザサは見られなくなります。

ここがポイント

触る ネザサの中に分け入ると、ダニにつかれる可能性大です。ネザサの中をかきわけて歩くようなことがあったら、外に出てから、靴下やベルトのあたりなど、ダニチェックをするのが賢明です。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 六甲山全域に広く分布していて、どこででも見ることができます。ただし、ブナ林やコジイ林,ウラジロガシ林のように自然性の高い林や、林内が暗いスギーヒノキ群落には現れていません。

ネザサが繁茂してしまうと、光が遮られて、林床の草花は生きていけなくなります。これが、最近の、コナラ林の草木の種類の低下の、原因の一つとなっています。ハイキング道沿いにネザサが生えている所があれば、道の脇に着目してみて下さい。定期的に草刈りが行われている部分には、スミレの仲間をはじめとして、草原の草花が生えています。ネザサを刈ることの効用を実感できる立地です。

  自然林 二次林 人工林
群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

よく似た植物

ササ類 ササ類を見分けるのは、上級者といえども難しいものです。