とじる

クサイチゴ

科名 : バラ
分類 : 夏緑低木
 

この樹木について

よく見かけるのは、ハイキング道沿いの、道の脇です。ネザサが刈り取られた跡などに、よく見かけます。白い花や赤い果実を見れば、木イチゴ類の仲間だということは、一目瞭然。でも、茎が立ち上がらず、まるで草のように見えることから、この名がつきました。もちろん、果実は食べることができます。

ここがポイント

見る 3〜5枚の小葉からなる羽状複葉が特徴です、と言葉で書くと難しいでしょうか。お花屋さんに売っているバラと同じような葉のつき方ですよってことです。
味わう ほかの木イチゴ類と同じく、赤い果実は食べることができます。ナガバモミジイチゴに比べると、大味でしょうか。
触る 葉にはやわらかくて短い毛が生えていて、触るとふわふわしています。

六甲山での分布と環境や植生との関係

分布 林縁やハイキング道沿いを中心に、六甲山全域に広く分布しています。

同じ林縁でも、ほかの木イチゴ類が藪に多いのに対して、クサイチゴの方は、道沿いで草刈りが行われるような場所に多く生えています。刈り取りの有る無しが、植物に与える影響を考えてみましょう。ナガバモミジイチゴやニガイチゴなどは、茎が立ち上がっているため、刈り取りが行われると、ダメージ大です。一方、クサイチゴは、背丈が低いため、藪の中でおおわれてしまうと十分に光を受け取ることができません。ほら、食べたいイチゴを採るには、どんな環境の所を探せばよいか、見当がついてきませんか。

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群落
略称
ブナ ウラジロガシ コジイ アラカシ ウバメガシ アカマツ コナラ エノキ オオバ
ヤシャブシ
ニセ
アカシア
スギ
分布

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