フジ |
科名 : マメ |
分類 : 夏緑藤本 |
林縁を指標する種で、5月、林の縁を藤色に彩るフジを見ると、その多さに驚きます。実は、林内にも多く、小さな個体は、林の種類を問わずそこここに生育しています。
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豆の入ったさやを持って帰り家に置いておくと、忘れた頃に突然はじけて、豆が勢いよく飛び出します。缶や封筒に入れておくと、パーンという音にびっくりします。むき出しで置いておくのは、危ないかも...。 |
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ツルは、ツル細工にもってこい。籠を編んだり、リースを作ったり。どんどん生えてくるので、いくら採っても、大丈夫です。 |
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六甲山全域に、広く分布しています。 |
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籠や縄など、昔はいろいろに活用され、はびこることなどありませんでした。利用がなくなり、誰も採らなくなった結果が、5月に気づくフジの多さです。実は林内にも多く、小さな個体は、林の種類を問わずそこここに生育しています。林冠をおおうほどになるフジも多く、からみついた樹木の枝を折ったり枯らすなど、問題が起き始めています。
自然林 | 二次林 | 人工林 | |||||||||
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群落 略称 |
ブナ | ウラジロガシ | コジイ | アラカシ | ウバメガシ | アカマツ | コナラ | エノキ | オオバ ヤシャブシ |
ニセ アカシア |
スギ |
分布 | ○ | − | ◎ | △ | − | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
ナツフジ | 六甲山で見られるフジの仲間には、フジ(藤)とナツフジ(夏藤)があります。両者は葉の縁の様子で区別できます。ナツフジの葉は、縁が波うちます。フジはあまり波うちません。また、ナツフジは、夏に咲き、花の色はクリーム色です。六甲山では、ナツフジよりもフジを目にする機会の方が多いでしょう。 |
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