テイカカズラ |
科名 : キョウチクトウ |
分類 : 常緑藤本 |
照葉樹林を代表するツル植物です。5月から6月頃、山道に白い小さな風車(かざぐるま)のような花がパラパラ落ちていたら、林冠でテイカカズラが咲いている可能性大です。
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種の入ったさやを採って返って吊しておくと、ある日さやが割れ、白く長い冠毛を戴いた種が舞い落ちてきます。その瞬間に出会えれば、感動のひとときです。 |
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茎をちぎると、白い乳液が出ます。キョウチクトウ科の特徴です。 |
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六甲山全域の葉樹林帯なら、林を問わず広く分布します。アカマツ林やウバメガシ林など、乾燥地に成立する林では、なかなか見つからないようです。 |
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今回の調査では、おおよそ450m以下に分布しています。裏六甲の350m,表六甲の450mといえば、タンナサワタギを筆頭とする、高海抜地のコナラ林を特徴づける種の、六甲山での分布の下限に相当します。このように気温に対応した分布を示す種は、自然林がわずかしか残っていない六甲山では、自然林の分布域を探る手がかりとなります。
自然林 | 二次林 | 人工林 | |||||||||
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群落 略称 |
ブナ | ウラジロガシ | コジイ | アラカシ | ウバメガシ | アカマツ | コナラ | エノキ | オオバ ヤシャブシ |
ニセ アカシア |
スギ |
分布 | − | ◎ | ◎ | ◎ | − | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | △ |