平成24年12月5日、河川法に基づき「紀の川水系河川整備計画」を策定しました。 
 本計画は、今後、概ね30年間における紀の川の整備目標や進め方などを具体的に示し、戦後最大洪水による災害の防止等の治水対策をはじめ、地震・津波、環境・利水などへの取り組みをまとめております。 
 また、この計画は、学識経験者らで構成される「紀の川流域委員会」(委員長・中川博次京都大学名誉教授)のもと、関係住民等の意見を反映しつつ、策定しました。 
 今後は、この計画に基づき、狭窄部対策や堤防未整備箇所の整備などを推進するとともに、計画策定時に関係機関から頂いた洪水被害軽減等のための意見を踏まえつつ、河川整備を実施します。 
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○計画の対象区間 
 対象区間:国管理区間 紀の川62.4km、貴志川6.0km 、大滝ダム管理区間 20.3km
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○治水 
 戦後最大洪水(昭和34年9月伊勢湾台風)による災害の防止及び被害の軽減 
  ・3箇所の狭窄部対策(岩出、藤崎、小田) 
  ・6地区の堤防未整備箇所の整備 
  ・土砂堆積箇所等の河道掘削、樹木伐採 
  ・支川対策 
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○地震・津波 
 東海・東南海・南海地震などを想定した耐震対策や津波対策等の実施 
  ・堤防、堰、樋門等の耐震対策 
  ・津波遡上に備えた施設の補強、遠隔操作システムの充実 
  ・緊急用河川敷道路の整備 
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○環境 
 紀の川の自然環境、河川景観の継承等に住民、関係機関一体となって取り組む。 
  ・汽水域、干潟、ワンド、たまり、瀬・淵、ヨシ原等の自然環境の保全、外来種対策 
  ・生物移動の連続性の確保 
  ・和歌山市内河川も含めた水質保全 
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○利水 
 紀の川の水循環の把握、効率的な水運用 
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○維持管理 
 河道流下断面の確保と施設の機能維持 
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