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第7回
紀の川流域委員会
H14.3.2
資料-4


● 第7回紀の川流域委員会 小川委員から提出された質問について

小川委員から提出された質問に対する回答

(P5)質問5 難しい治水容量、利水容量の弾力的運用
水量が豊富で利水の大半が灌漑用の大滝ダムでは、台風シーズンの前に空にし、田植えの前に満タンにする。(空、満タンは極端かも知れないが)といった治水容量と利水容量をオーバーラップさせた弾力的運用が可能なのです。むしろ、このように有効利用する方が一般的です。
 これに対し、利水のほとんどが水道水の紀伊丹生川ダムでは、水の不足する時期と台風シーズンが背中合わせのため、治水容量と利水容量がそれぞれ独立してとられている。さらに、大阪府の不足分を補給するだけなので需要の変動も大きい。
 
(P5)回答5  
貯水池の運用については、洪水期間に必要な調節容量を確保するため、貯水池の水位を一定の水位まで下げておく「制限水位方式」と、年間を通じて単独に洪水調節容量を確保する「サーチャージ方式」があります。
 一般的に、サーチャージ方式は、制限水位方式と比較し必要となる容量が多くなりますが、下記のメリットがあります。
  1. 貯水池の水位変動が少ないことから、裸地面積が制限水位方式と比較し少なく、景観、自然環境面で有利であること。
  2. 放流設備の操作頻度が少なく、管理が容易であること。
 自然環境面で有利であること等の上記メリットや、洪水調節方式を考慮し、紀伊丹生川ダムでは、サーチャージ方式を採用しています。
 なお、質問にある大滝ダムには、灌漑目的は含まれておりません。


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