２００Ｘ年、△月。奈良県大雨。 この日、とあるしずくの一家が奈良盆地上空にいた。幾度もの水循環をくりかえしているベテランしずくの「ためぴょん」と、新米しずくの「リッキー」と「チッスィ」。彼らは「ためぴょん一家」と呼ばれていた…。
■奈良盆地の人口（昭和４０年） 昔は約64万人だった人口も… ※（昭和50年は91万人）
■奈良盆地の人口（平成12年） 現在は約124万人に増えています。
「ソフト対策」として、洪水予報や浸水実績図の公表、総合治水施設推進のための各種広報・イベントなどを行っています。
総合治水対策を知って、少し安心したリッキーとチッスィ。こうして、ためぴょん一家は雨となり奈良盆地へと降りていった…（続く）。 さぁ、みんな一緒に雨になって 降りるとしよう
２００Ｘ年、△月。奈良県大雨。
見てごらん、奈良盆地を流れる157本の川はすべて大和川という1本の川に流れ込んでいるんだ。
昔はもっと山、田畑、森林などが、スポンジのように水を吸い込んでいたが、急激に都市化が進んでしみ込む土が少なくなったんだ。コンクリートじゃ水がしみ込めないから、一気に川に流れ込んでいってしまう…そうると、大和川や支川に短時間で水が流れ込んでくるから、水害が起こりやすいんだよ。
そこで、安全に水を流すために川を改修したりする『治水対策』、一時的に奈良盆地で雨水を貯めて少しずつ流れるようにする『流域対策』を行って、水害を防ごうとしているんだよ。
流域対策でぼくたち一気に流れ込まないよね？
治水対策でわたしたちも水害で悪者になったりしないよね？
総合治水対策を知って、少し安心したリッキーとチッスィ。こうして、ためぴょん一家は雨となり奈良盆地へと降りていった…（
