(3)地形の特性に合せた対策工事
亀の瀬の地すべり地は大きく3つに区分(くぶん)され、それぞれの地形や条件に合った対策工事が行なわれました。
たとえば、もっとも高いところにある地域(ちいき)ではすべりやすい土を取りのぞく「排土工」、低いところではすべり落ちようとする土をせき止める「深礎工」や「鋼管杭工」が中心となっています。
また、亀の瀬全体に「集水井工」「排水トンネル工」「集水ボーリング工」「横ボーリング工」など、地下水をぬき取るための工事が行なわれています。

地すべりの長さ | 約1,100m |
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地すべりのはば | 約1,100m |
すべり面までの深さ(最大) | 最大 70m |
すべり面の角度 | 平均12°前後 |
すべりやすい土の量(予想) | 約1,500万m² |
工事の目的 | 工事の種類 | 工事の方法 | 数 量 | 単 位 |
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土や水の動きを やわらげる工事 |
土を取りのぞく工事 | 排土工 | 935,000 | m² |
土に水をためない工事 | 水路工 | 2,772 | m | |
地下水をぬきとる工事 | 集水井工 | 54 | 基 | |
排水トンネル工 | 7,240 | m | ||
集水ボーリング工 | 147,392 | m | ||
横ボーリング工 | 7,572 | m | ||
土の動きを 力づくで止める工事 |
くいで土をせき止める工事 | 深礎工 | 170 | 基 |
鋼管杭工 | 560 | 本 |