瀬と淵浄化方式

瀬と淵浄化方式

川が本来もっている「自浄作用」が多く発揮できる「瀬」と「淵」を再現した浄化方法。川の流れがゆっくりとした「淵」では汚濁物質を沈殿・接触分解する場を持たせ、また水の流れが速い「瀬」では、接触酸化に必要な酸素供給や砂礫間を通る際のろ過機能を持たせています。

■浄化原理と仕組み
(日)巨石堰により水の流れがゆっくりとした「淵」をつくり、水の汚れを沈殿させます。沈殿した水の汚れは微生物により分解されます。 (月)巨石堰からの落差や水の流れの変化で、酸素を水の中に多く取り込みます。 (火)水の流れが速い「瀬」では、石に水があたることでたくさんの酸素を取り込み、微生物の働きを助け水の汚れを分解します。 (水)きれいになった水を流します。

■特徴
  • 河川敷などのスペースが不要です。
  • 「瀬」や「淵」などの変化のある環境は新たな生息場所を生み出し、周辺と 調和を図ったデザインで大和川下流の親水空間を創出しています。

施設諸元

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施設名 (1)長吉長原地区 (2)第二運動広場地区 (3)河川敷公園地区 (4)西運動広場地区 (5)柏原地区
位置 大阪市平野区
長吉長原西地先
大阪府八尾市
若林町地先
大阪府藤井寺市
小山地先
大阪府藤井寺市
西大井地先
大阪府柏原市
古町地先
対象河川 大和川 大和川 大和川 大和川 大和川
完成時期 平成12年度 平成13年度 平成13年度 平成13年度 平成6年度
浄化方法 瀬と淵浄化法 瀬と淵浄化法 瀬と淵浄化法 瀬と淵浄化法 瀬と淵浄化法
浄化水量 10m3/s 10m3/s 10m3/s 10m3/s 10m3/s
計画除去率 BOD5% BOD5% BOD5% BOD5% BOD5%
施設規模 全長97.7m、
全長103.9m
の2箇所
全長123.1m 全長88.1m 全長67.6m、
全長78.2m
の2箇所
全長77.4m、
全長97.5m
の2箇所