大和川を100万尾の天然アユがのぼる都市河川に ~水環境の改善について~

2011年2月6日(日)~大和川を100万尾の天然アユがのぼる都市河川に~というテーマで、大和川水環境改善活動・研究・発表会2011を開催しました。
昭和30年頃の大和川では大阪湾から天然アユが遡上し、人々が水泳を楽しみ、川の水を水道用水として利用していました。昭和40年代に入り、高度経済成長とともに工場や家庭からの廃水が大和川に流れ込み、水質が悪化。また、川の生き物の生息場となる瀬や淵、避難場となる水際植生が減少し、さらに川と水田、山林との繋がりも少なくなりました。これに伴い、天然アユが急速に姿を消し、ひとびとの大和川とのふれあいや、大和川への関心も希薄になりました。
その後、流域の下水道整備や、汚れた生活排水を少なくするといった人々の意識の高まりと努力により大和川の水質は高度成長期と比べ大幅に改善され、最近では天然アユが遡上していることが確認されています。
しかし天然アユ遡上の兆しは確認されて間がなく、大和川はアユの生息環境としては多くの課題が残されています。この遡上回復の兆しを決して絶やすことなく前に進め、『100万尾の天然アユがのぼる都市河川』を実現するため、大和川の天然アユそのものについての理解とアユ資源の回復に向けた解決の方策をみんなで考えたいと思います。



第1部「大和川を100万尾の天然アユがのぼる都市河川に」
第2部「大和川に天然アユ遡上を進めていくための意見交換会」
【冬~アユの子は大阪湾で育ちます】
【春~海で成長した稚アユは川へのぼります】
【夏~アユはさらに上流にのぼり成長します】
【秋~産卵して生涯を終えます】
【まとめ】
当日の参加者アンケート
主催
協賛:主催:大和川河川事務所
共催:大和川水環境協議会(近畿地方整備局・大阪府・奈良県・流域市町村) 大和川天然アユ研究会
協賛:(社)土木学会関西支部 (社)日本水産学会近畿支部
協力:大和川市民ネットワーク