アクア琵琶来館者のみなさまに「淡水赤潮やアオコが及ぼす琵琶湖への影響」についておたずねしました。

アンケートの結果、約半数の方が「生物や生態系への影響」、約40%の方が「水のニオイなどへの影響」と回答。さらに、プランクトンの異常発生と関係の深い生活雑排水については、約70%の方が普段から「洗剤を選び、使用量を減らす」「油は流さず、油汚れはボロ布で拭き取る」などを心掛けていらっしゃることが分かりました。

魚や人体にも被害をもたらす海外の有毒プランクトン。

魚や人体にも被害をもたらす海外の有毒プランクトン。

近年、海外では生物に影響を与える有毒プランクトンがいくつか確認されています。そこで、滋賀県琵琶湖研究所でその実態をうかがいました。「有毒プランクトンの中で有名なものは1989年にアメリカのノースカロライナ州で見つかったフィエステリアというプランクトンです。フィエステリアは渦鞭毛藻(うずべんもうそう)類の一種で、24段階に次々と変態し、泳いでいる魚に取り付いて補食したり、有毒なガスを発したりします。これによって大量の魚が死んだり、研究者が有毒ガスを吸って記憶喪失に陥るという事例も報告されています」。これまで想像もできなかったエイリアンのような未知のプランクトンが出現したことからも、地球環境の変化が微生物に大きな影響をもたらしていると考えられます。

たくさんのお便りをありがとうございました。

市役所にて新聞をいただいて来ました。新聞を読ませていただいてから、一人ひとりが考えていきたいと思いました。洗剤を少なくするようにお皿など不用な布地を小さく切って油分をとってから洗うようにしました。参考になりうれしく思っています。

(大阪府 K)

我が家の皿洗い当番は小生です。洗剤は一切使用せず、水洗いと”不用きれ(シーツ、下着など古くなったものを切る)“の併用に心掛けています。

(京都府 F)

No.29春号の「みんなの水を考える」という特集はとても勉強になりました。結婚して26年、ずっと粉せっけんを使っています。けれど水の使用を減らすということまで考えたことはありません。ヨーロッパでは水を使わないでお皿を洗うということを知ってびっくりしました。これからは水の無駄使いをしないように気を付けたいと思います。どうもありがとうございました。

(滋賀県 M)

滋賀の地で発足し、今ふたたび琵琶湖畔で開催される第9回世界湖沼会議

滋賀県で1984年に発足し、これまでに世界各地で8回の会議を開き、それぞれに大きな成果を納めてきた「世界湖沼会議」が、今年の11月に再び滋賀の地で開催されます。そこで、その開催主旨を簡単にご紹介しましょう。まず、「世界湖沼会議」は、湖沼の環境問題の解決のためには、研究者、行政、市民が手を携えて取り組まなければならないという考えのもとにスタートした国際的な会議です。しかし、現実には世界各地の陸水域では汚染や汚濁が進み、極めて近い将来、地球上の多くの水域では量的・質的枯渇が起こり、私たち人類の生存を脅かすことが心配されます。このような状況のもと「第9回世界湖沼会議」では、 20世紀に解決できなかったさまざまな問題について意見を交換し、新たな淡水問題や気候変動を含む地球環境問題全般の解決を目指す国際間・流域間のパートナーシップをより深めようとするものです。さらに、20世紀の先進国におけるライフスタイルを批判的に見つめながら、新たな世紀のありかたを構築するための出発点となることを信じ、世界50カ国ならびに5,000人の参加を目指して開催されます。

第1回世界湖沼会議
滋賀県で開催された第1回世界湖沼会議

○問い合わせ先
第9回世界湖沼会議実行委員会事務局(滋賀県琵琶湖環境部 環境政策課)
〒520-8577 滋賀県大津市京町4丁目1-1 
TEL.077-528-3466 FAX.077-528-4849
URL:http://www.biwako2001.com

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