昔ながらの島の暮らしが、いまも息づく沖島

昔ながらの島の暮らしが、いまも息づく沖島

 近江八幡から約1.5キロの沖合いに位置する沖島は、琵琶湖でいちばん大きな島です。また、世界でもデンマークやスコットランドにしか例を見ない、人が暮らす湖の島です。対岸の堀切港から定期便に乗って約10分で沖島漁港に到着。桟橋を取り囲むように係留された船を見ると、この島が琵琶湖の漁船漁業の拠点であることが分かります。背後に迫る山肌と湖辺にはさまれた島の中心部には、細い路地が走り、約140世帯の民家が肩を寄せ合うように軒を連ねています。かつては、男の子が生まれると地蔵を安置する習わしがあったため、今も集落のなかには小さな地蔵が点在します。沖島の歴史は古く、713年頃には、藤原不比等が奧津島神社を建立したことから湖上を行き交う船頭たちが、神の島として崇めたと伝えられています。また、島内には蓮如上人直筆の「虎斑の名号」を受け継ぐ西福寺をはじめ、いくつかの社寺がのこされ、島の人々の信仰の厚さを物語っています。厳しい自然と向き合い、長年、生活してきたからこそ、家族の無事や島の平穏をつよく願ったことがうかがえます。今日では、電気や上下水道が整備され、光ファィバーの架設によって都市と変わらぬ生活環境が整備されていますが、今もなお、昔ながらの島の生活が息づき、都会から訪れる多くの観光客に安らぎを与え続けています。

沖島

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沖島への交通アクセス

JR近江八幡駅北口から近江鉄道バス 休暇村行き(6番乗り場)乗車、堀切港下車。
堀切港より沖島漁港行き定期便乗船。
*路線バスは1日5便、定期便は1日11便運行。
問い合わせ先:近江八幡市役所協働政策部秘書広報課 TEL.0748-33-3111(代)


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