加古川流域委員会

  
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第1回 加古川流域委員会 議事録(概要)

  • 日 時:平成20年7月16日(水)9:30〜12:00
  • 場 所:加古川市民会館 小ホール
  • 出席者:委員16名、国土交通省21名、自治体関係者7名、傍聴者21名

1.今回の議題について

平成9年の河川法改正に伴い、長期的な目標を定めた河川整備基本方針と、今後20〜30年間の具体的な河川の整備内容を示す河川整備計画を策定します。河川整備方針の策定が最終段階に入りましたので、河川整備計画の策定を学識経験者の方々や地域の方々の意見を聞きながら開始します。加古川は平成16年の台風23号洪水で大きな被害を出しました。このような過去の被害や改修の経緯などを踏まえ、また環境にも配慮して計画の策定を行っていきます。

議題
・加古川流域委員会の設立・加古川流域の概要について

2.加古川流域委員会の設立

【説明概要】
河川管理者より、加古川流域委員会の設立について概要説明が行われました。概要を以下にまとめます。 《新しい河川整備の計画制度について》
●河川法の改正によって治水・利水に加え環境という目的が追加され、河川整備基本方針と河川整備計画を策定します。この河川整備計画については、学識経験者や住民の方々、地方公共団体などの意見を頂いて策定していきます。
《加古川流域委員会の設立について》
●これまでにも「加古川を考える懇談会」で加古川が抱える課題や様々な専門分野の事柄などについて話し合ってきました。また昨年度までは「設立準備会議」を設置し、加古川流域委員会の構成や運営のあり方、規約、情報公開のあり方等を議論してきました。
●加古川流域委員会は、河川法が規定する趣旨にもとづき、近畿地方整備局長が設置し、加古川水系河川整備計画(国管理区間)の策定にあたり、河川整備計画の原案並びに関係住民意見の反映のあり方について意見を述べることを目的としています。

【議事】
 加古川流域委員会の設置について以下の事項を話し合いました。
《委員長の選出について》
●中瀬勲委員が委員長に選出されました。
《規約について》
●規約案が了承されました。
《委員長代理の選出について》
●服部保委員が委員長代理に指名されました。
《加古川流域委員会の情報公開方法について》
●規約第6条にしたがって、次の情報公開方法を定めました。
@会議開催の案内方法は、記者発表、インターネット、流域市町村でのポスター掲示及びチラシの配布で行います。 
A傍聴は、事前申し込みを基本としますが、当日にも会場で受け付けます。 
B審議結果は、ニュースレターで公表し、議事録の概要は記者発表するとともに、議事録の詳録とともに姫路河川国道事務所のホームページで公表します。
《加古川流域委員会の今後の進め方について》
●委員会は概ね月1回のペースで開催します。平成21年8月ごろを目安に河川整備計画を策定・公表を目指します。

3.加古川流域の概要

【説明概要】
河川管理者より、加古川流域の概要説明が行われました。概要を以下にまとめます。
《加古川流域の説明》
●加古川の流域面積は1,730km2で、兵庫県の面積の20%以上を占める県下最大の河川です。
●上流部は、源流部の一部に急流区間がありますが、概ね山地の間に平地が存在しています。中流部は、闘竜灘が景観の特徴となっており、露岩地や礫河原が広がっています。下流部は、加古川大堰等の堰が連続し、鉄道や道路等の河川横断工作物が多数存在しています。河口部は、環境的に非常に重要な干潟が広がっています。
●これまでの主な災害としては、昭和20年10月阿久根台風、昭和58年9月の秋雨前線、平成16年10月の台風23号があります。
●堤防の整備状況では、暫定的なものも含めれば、約8割の整備が済んでいますが、残りの2割は中、上流に集中し、今後整備が必要な箇所となっています。
●加古川は流域の雨量が少なく、渇水に注意が必要です。また水位が低いときと多い時の差が大きい河川です。水質については、環境基準を満足しています。
●河川に触れ合う取り組みとして、地元の子供たちの環境学習などを行っています。

【意見および質疑応答】
○最近は治水、利水に加え、環境を重要視する流れがありますが、どのように議論を進めていくのですか。
→(河川管理者による回答)河川管理は川を制御していくことから、川の営力をうまく利用していく考え方に変わりつつあります。このことを重要視して進めます。
○加古川の水をうまく利用し、そこに住んでいる人間を含めた動植物をどのように次世代へ残すかを考えることがこの委員会の役目だと思います。
○今回の河川整備計画の対象範囲はどこになるのでしょうか。
→(河川管理者による回答)総括的に流域全体で議論を行い、その上で国管理区間の整備について考えていきたいと思います。
○低水工事のころは河川と人々との間に密接な関係がありました。今後、新たな意味で川と人々とのかかわりをどう復元するのかが大切です。
○上流・中流・下流等の区分など地域の単位と実際の地域社会や自然の分類が一致しない可能性もありますが、どういう形で分けても、暮している方が加古川をどう見てきたかという視点を明確にして取り組むことが大切だと思います。
○河川の改修をする場合には、改修する部分だけでなく下流のことも考えるという先人の知恵に学びながら行う必要があります。
○加古川の山は保水性が低下しており、水資源の保全が重要です。河川行政において、農水省や林野庁との連携が必要となっていると思います。
○加古川一帯は丘陵・台地地形が広がっていて降水量が少ないため、ため池が多く、水生生物が非常に豊富です。また分水界が低いため、加古川が生物の交流が進んでいます。このことから加古川の生物の多様性は非常に高くなっています。
○播州織を作る際には、できるだけ綺麗な水に戻してから川に返したいと思います。加古川をまた綺麗にしていきたいと考えています。
○闘竜灘だけが狭いまま残っています。それについて方針を聞かせてください。
→(河川管理者による回答)闘竜灘が今の状況では加古川の治水整備は完結しません。上下流、双方納得できる議論がこの会議でできればと思っています。

4.今後のスケジュール

【討議】
次回以降のスケジュールについて、下記のように決定しました。

  • 第2回委員会:8月27日(水)午前
  • 第3回委員会:9月25日(木)午後
  • 第4回委員会:10月29日(水)午前

5.傍聴者からの意見

○危機管理を考えるべき水域があります。危機管理の専門家を追加してはいかがでしょうか。
→(河川管理者による回答)委員会の規則、規約に則り、必要があれば委員に追加ということも可能です。まず役所側の危機管理の知識をご提供しながら委員会を運営していきます。