加古川流域委員会

  
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第8回 加古川流域委員会 議事録(概要)

  • 日 時:平成21年3月25日(水) 10:00〜12:05
  • 場 所:滝野図書館 3階会議室
  • 出席者:委員12名、河川管理者7名、自治体関係者1名、傍聴者24名、報道関係者1名

 1.今回の議題について

加古川の河川整備計画に反映させる河川整備の内容について、河道内樹木、堤防整備についての審議と、第1〜7回委員会の審議内容の中間とりまとめを行いました。

議題・河川整備内容について
   ・中間とりまとめについて

 2.第7回加古川流域委員会審議内容の報告

【説明概要】
加古川流域委員会庶務より、前回の第7回加古川流域委員会審議内容の確認が行われました。
●河道内樹木の管理については、輪伐の実施方法の具体化や、住民参加による経費削減について、また、流下阻害からの管理の必要性についてのご意見をいただきました。さらに、樹木管理の基準をとりあえずつくって、モニタリングで確認しながら見直していくことが確認されました。
●干潟を構成する微細粒土成分が影響を受けて堆積していること、また、アイアシが生えている干潟の重要性が確認されました。掘削にあたっては、河川管理者が把握できないことが多いため、順応的に工事を進めていくことの重要性が確認されました。
●闘竜灘の改修については、観光にも役立つような整備や掘削に伴う上下流に与える影響などについてご意見がありました。
●第1回から第7回までのテーマごとの議論経過について取りまとめることのご要請を受けました。

 3.河川整備の内容について

【説明概要】
河川管理者より、前回委員会で行った審議への回答を含め、河川整備の内容について説明が行われました。概要を以下にまとめます。
●河道内樹木については、治水上、流下阻害となるようなところは切っていき、それ以外のところは環境に配慮しながら輪伐という手法に基づいて計画的に伐採をしていきたいと考えています。
●川の流速、川が押し流そうとする力など、流れの特性を考慮した上で、樹木が生えにくい河道を計画の中に取り組んでいきたいと考えています。
●伐採した樹木の活用方法として、河川工事への利用、キノコの栽培への利用、チップ化した燃料として利用など、地域の方々と協働していきたいと考えています。
●堤防がない区間については、堤防の整備をしていかなければいけないと考えておりますが、住宅が張りついているようなところで堤防整備を行う場合には、町づくりと一体となって考えていく必要があると思っています。

【意見および質疑応答】
○先日の大雨で、加古川大堰が放流した際、ごみが流れてきた。その中にヤナギではない大木が何本も含まれていた。支川の川の状態や山の状態を、考えていくことが大切だと思う。支川の管理者に聞いてみたいと思う。(播本委員)
○加古川の一部に堤防の整備ができていない区域が残っているが、これには何か理由があるのか。(土肥委員)
→(河川管理者による回答)築堤事業を下流から行った結果、中・上流部に整備がまだ到達していないと考えています。

 4.中間とりまとめについて

【説明概要】
河川管理者より、第1〜7回委員会での審議の内容について説明が行われ、これまで議論してきた内容をとりまとめた中間とりまとめの説明が行われました。概要を以下にまとめます。
●整備計画対象洪水について、戦後の洪水のうち、雨量、流量、浸水家屋、浸水面積等の規模が大きい平成16年10月洪水を対象に、具体的な対策案を検討していきます。
●干潟について、干潮時には陸地になり、ヨシ群落が繁茂しているところを干潟とします。干潟を保全し、干潟以外の部分の河道掘削を行います。河道掘削を行う際は、モニタリングを行いながら順応的な管理を行います。モニタリングを行う際は、地域活動や環境学習との連携を図ります。
●水際植生について、水際植生は極力保全し、緩やかな勾配による平水位以上の河道掘削を行います。河道掘削を行う際は、モニタリングを行いながら順応的な管理を行います。モニタリングを行う際は、地域活動や環境学習との連携を図ります。
●甌穴について、甌穴を保全し、甌穴以外の部分の河道掘削を行います。
●闘竜灘について、闘竜灘を保全し、闘竜灘の流れや景観に配慮しながら、露岩部以外の河道を一部整正します。
●河道内樹木について、治水上支障のある樹木は伐採する。輪伐による適切な管理を行います。モニタリングを行いながら順応的な管理を行います。地域の方々と協働した管理を行います。河川営力を活用したメンテナンス負荷の小さい管理を目指します。
●堤防について、堤防が整備されていない地区の堤防整備を検討します。川沿いに家屋が連担している地区では町づくりと一体となった整備を検討します。
●堰堤について、老朽化している堰(古新堰堤,加古川堰堤,河合頭首工)は可動化や統合を含めた検討を行います。

【意見および質疑応答】
○中間とりまとめの案に書かれていないことは、つけ加えることは可能なのか。(田下委員)
→(河川管理者による回答)それは問題ないと思います。ここまでのことについてはこうですねというものをまとめたものが中間とりまとめですので、まだ抜けている部分があるかもしれません。それを審議していただけると思っています。
○干潟について、航空写真で見てほとんど同じ場所にあるとの話がありましたが、上空から見るのと、地上で見るのとは異なっている。実際に平成16年の台風では干潟は大きく動いた。そのようなことを認識していただきたい。(畠山委員)
→(河川管理者による回答)航空写真を見て、結論を出せるようなことではないと理解しています。このことも踏まえてどういう管理をしていくのかさらに議論を深めていきたいと思っています。
○なぜ河口部が安全に流下できないのかということをもう少し説明して欲しい。(田辺委員)
→(河川管理者による回答)今後、何をするのかというところを合わせてご説明をさせていただいたほうが、わかりやすいと思いますので次回以降で説明をさせていただきたいと思っています。
○加古川を子供たちに、次の世代にどう残すかということを基本に考えることは、非常に重要な視点である。委員会の考え方として、最終とりまとめには入れていきたい。(田下委員)
○モニタリングの方法や目的は重要なので、もう少し具体的にして欲しい。また、老朽化した堰を改築することについて、可動堰にするか、固定堰にするかという議論はこれからだと思う。利水の連続性や、生物にとっての移動性の確保も十分考え、具体的な方向が出てくればいいと思う。(神田委員)
○加古川流域には多くのため池がある。そのため池が防災や景観などの点で機能している。次回以降でため池の話も取り入れていただきたい。(池本委員)
○徹底的に人間が自然を破壊してきた現在、自然の営力だけでは自然は残らないと思う。人間の責任として守る必要がある。(服部委員)
○実施計画の際に地域の力を使う、その中にモニタリング等を含めるといいと思う。(田下委員)
○中間とりまとめについて条件つきで案をとるということでお願いしたい。(中瀬委員長)
・さらに中身を深めていく、あるいは漏れているものを加える。
・ごみの話とか、モニタリングの話を、上流・下流を踏まえて整理する。
・モニタリングを内包したマネジメントをどうするのかという概念で詰めていく。そのときに親水性の話も入れる。
・上流から下流への連続性、歴史性の話を加える。
・防災、景観上からのため池のことを議論する。
・堤防を整備するためのまちづくりを踏まえて、地元の有識者の意見をいただく。
・内水の問題を議論する。
・どのように地域の力を使うかを議論する。
○中間とりまとめについて了承された。

 5.傍聴者からの発言

○闘竜灘のところには、河岸段丘があり、上へ水が来ることはめったにない。闘竜灘は何もさわらなくて、護岸の工事で良いと思う。
→(河川管理者による回答)露岩している部分に問題がないような形で河岸段丘の部分を一部表面をはぐ形で考えています。
○闘竜灘の下流で両側に家が並んでいる箇所では、堤防整備より、コンクリートの壁を立てる方法もあると思う。また、闘竜灘の下流、滝見橋はどのような形で整備する考えなのか。
→(河川管理者による回答)闘竜灘下流部の具体的な整備方策は、まだ委員会で議論していない状況です。今後議論を行います。また滝見橋の改築については、河川整備計画と連動して話をする必要がありますので、市と話をしている状況です。
○間伐材の放置の話やため池の話など、川だけではなくて、川の周りのものを含めた議論をお願いしたい。
→(河川管理者による回答)一級水系を全体的に考えたいと思います。
○闘竜灘の保全をお願いしたい。
→(河川管理者による回答)闘竜灘は非常に難しいところだと思っています。具体的な方策を出し、ご審議いただくのが大事と思っています。
○地区住民と懇談する場をぜひともつくって欲しい。
→(河川管理者による回答)流域委員会での議論を踏まえ、ある程度の形ができてきた段階で、各地区にも説明してご意見を伺うことを考えています。

 6.今後の予定

次回の、第9回加古川流域委員会は5月21日(木)夕方に小野市での開催を予定します。