口熊野

(国道42号,国道311号)

6. 奇絶峡きぜつきょう

奇絶峡

写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

奇絶峡

会津川は、河口から1.8kmの地点、田辺市秋津町の龍神橋の少し下流で右会津川と左会津川が合流して田辺湾にそそいでいます。
右会津川を遡った先に、巨岩や奇岩がいたるところに点在する美しい渓谷、奇絶峡(きぜっきょう)があります。春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉、四季折々に季節の彩りを見せてくれます。赤い橋を渡り、対岸にある不動の滝まで行くことができます。紀州田辺市の市街地から近く、自然を多く残した市民の憩いの場になっています。

・道の駅「紀州備長炭記念公園」より車で約10分

奇絶峡(田辺観光協会)
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住民お薦め!
耳より情報

川上神社情報提供:花つぼみ

戦国時代、土地争いに巻き込まれた河内の国野村(大阪府)に住んでいた野村久太好久が、家族5人でこの地にたどり着き、農業をするようになり、氏神がなく心細く思ったので、肥前国佐嘉郡(現佐賀県佐賀市大和町川上)の河上神社(肥前国一宮 與止日女神社 よどひめじんじゃ)を勧請して祀ったのが川上神社の始まりです。
その後、川上神社は何回も水害にあって流失して再々場所を変えましたが、宝暦4年(1754年)に現在地に遷りました。
主祭神は、瀬織津比売神(せおりつひめのかみ)、速秋津比古神(はやあきつひこのかみ)、速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)。瀬織津比売神は川の神、水の神、穢れを川や海に流す祓いの神。速秋津日子神、連秋津日女神は河口の神、祓いの神。本社の裏手には稲荷神社があります。
毎年、11月23日に「例大祭」が行われ、五穀豊穣(ほうじょう)を願って獅子舞が奉納されます。野村久太好久の子孫の一人が、獅子舞の道具を保管しており、10日前に、それぞれの班にお宿入りして、本格的な稽古に入ります。千鉢、杉の原、河原区の「上組若中」と、岩内、園原、平野区の「下組若中」の2組が2頭立てで舞います。豪快な舞いで「暴れ獅子」として有名です。 (2013.2.27)

・道の駅「紀州備長炭記念公園」より車で約15分

川上神社本殿戸

川上神社本殿

川上神社鳥居

川上神社鳥居

稲荷神社

稲荷神社

ひき岩情報提供:花つぼみ

ひき岩

田辺市、稲成ランプから2km余り北に行くと、右手の丘陵の中に、岩山が見えてきます。「ヒキガエル」が並んでいるように見えるので、「ひき岩群」と呼ばれていますが、中でも有名なのが、「ひき岩」。昭和33年に、和歌山県の天然記念物に指定されました。稲成川にかかる蟇岩(ひきいわ)橋のあたりが、一番良く見えるポイントです。橋の親柱の上の、親子の「ヒキガエル」も、お見逃しなく……4箇所にあります。
また、周辺は「ひき岩群国民休養地」となっていて、ふるさと自然公園センターなどがあります。(2010.5.26)

・道の駅「みなべうめ振興館」より車で約15分

ヒキガエルの親子

ヒキガエルの親子

田辺市中芳養・灰坂峠付近より見たひき岩群

田辺市中芳養・灰坂峠付近より見たひき岩群

動鳴気峡情報提供:花つぼみ

ひき岩群を縦に通る東側の小川は、かつては段差の多い渓流で、川底に深く抉られた釜に落ちる川の水が大きな音を立てたことによって動鳴気峡(どうめいききょう)と名が付けられたと言われています。しかし、上流にため池(岩口池)が作られ、渓流と言うイメージからは、遠くなりました。現在は、動鳴気峡と言うと、岩口池の事を指すことが多いようです。
岩口池の周辺は「ライオンズの森」という名で観光地として整備され、サクラやツツジ等が多数植えられており四季折々の花が楽しめます。
「ライオンズの森」「ひき岩群」「岩屋観音」一帯は、【ひき岩群国民休養地】に指定され、遊歩道(自然観察路)が整備されています。
また、岩口池の近くには田辺市の管轄する「ひき岩ふるさと自然公園センター」があります。
ひき岩群国民休養地の中心となる施設で、ひき岩群の自然のほかに、田辺の自然や仕組みを写真・パネル・標本などでわかりやすく紹介されています。(2013.2.14)

・道の駅「みなべうめ振興館」より車で約15分

動鳴気峡(岩口池)

動鳴気峡(岩口池)

動鳴気峡の桜

動鳴気峡の桜

稲荷神社

動鳴気峡の案内板

岩屋観音情報提供:花つぼみ

岩屋観音

ひき岩群の一翼をなす大きな岩屋に本尊の観世音が祀られているため、岩屋観音と呼ばれています。観音様からさらに階段をのぼり、裏山に登ると新西国三十三番霊場があります。ちょっとした登山気分を味わいながらの霊場めぐりは、お奨めです。
頂上付近の眺めは絶景!!田辺の市街地や田辺湾などが見渡せ、ひき岩群も端から端まで見えるのではないかと思うくらい、大パノラマで迫ってきます。霊場めぐりは、ゆっくり歩いて1時間程度、高度はさほどありませんが、傾斜のきつい場所がありますので、スニーカー等、山登りが出来るような靴を履いて挑戦してみて下さい(2013.2.6)

・道の駅「みなべうめ振興館」より車で約15分

岩屋の本尊

岩屋の本尊

眺望

眺望

磨崖三尊大石仏情報提供:市民の力わかやま

磨崖三尊大石仏

不動滝の右手上方には、大きな一枚岩に彫られた磨崖仏(まがいぶつ)が木立の間に見えます。堂本印象画伯の原画を基にした阿弥陀三尊です。中央の阿弥陀如来が高さ7.3m、脇侍の観音・勢至の各菩薩が4.9mもあり、これらが幅22m高さ16mの一枚岩に彫られています。近くまで登ることができますが、そばで見ると、その大きさに圧倒される思いがします。(2010.7.2)

・道の駅「紀州備長炭記念公園」より車で約10分+徒歩数分

不動の滝情報提供:市民の力わかやま

不動の滝

奇絶峡の入口から赤い橋を渡っていくと、別名「赤城の滝」とも呼ばれる不動の滝のすぐそばまで行くことができます。高尾山赤城谷を水源とし、高さは約23mです。滝かげには不動明王が祀られています。

・道の駅「紀州備長炭記念公園」より車で約10分+徒歩数分

不動の滝(ホタル)

写真提供:(公社) 和歌山県観光連盟

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