国土交通省 近畿地方整備局 紀の川ダム統合管理事務所 大滝ダム 環境への配慮

環境への配慮
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環境への配慮

大滝ダム建設にあたっては、その周辺地域に広がる自然に与える影響を最小限に抑えるべく、自然環境に配慮した様々な取り組みを行っています。特に貯水池から放流される水に対して、放流設備を工夫するなど下流域の自然と生態系への影響を考えた取り組みを行っています。

放流設備の工夫

選択取水設備貯水池の水温は水面付近の浅いところの方が高く、深いところでは低くなります。また、大雨の時などは濁った水がダムに流れ込みます。このため、ダム下流の水温の変化や濁りといった河川の生態系への影響をできるだけ避けるため、いつも適温できれいな水の層を選んで流せるように、取水口の標高を変えることができる選択取水設備を設置しています。その取水範囲はEL. 321m(平常時最高貯水位)〜EL. 271m(最低水位)で、50mにも及びます。

選択取水装置

モニタリング調査

大滝ダム湛水域周辺に生息している絶滅危惧種であるクマタカ等の現状況や繁殖状況への影響を調査しましたが、試験湛水やその他関連工事によるクマタカ等の生息状況への影響は及んでいません。
大滝ダムのモニタリング計画は、ダム等フォローアップ委員会モニタリング部会による計画で実施しています。

クマタカ1
クマタカ2
クマタカ3
イヌワシ

ダムの運用環境調査

大滝ダムの貯水池運用に伴う吉野川の自然環境の実態の調査は大滝ダム運用環境調査委員会の計画により実施しています。