大滝ダムでは、次のような技術を採用して省コストに努めています。
施工性や将来の操作性の容易さを考慮し、主放流設備を大口径化し、門数を5門から3門にするなどコストを縮減しています。
ダムコンクリートの打設を平面施工とし、見通しの良さによる安全性の向上、工期の短縮を図りました。
常用洪水吐の点検・整備時に使用されるのが予備ゲートです。この予備ゲートに日本で初めてのスライド式ゲートを採用しました。従来のローラゲートよりも重量の軽減に努め経費の削減を実現しています。
合理化施工を考慮し、ギャラリーやゲートハウス等の建設には、工場などで事前にコンクリート部材を生産し、現場で部材をつなぎ合わせるプレキャスト化を採用しました。これにより、作業の安全性の向上と効率化を実現しました。