紀の川ダム統合管理事務所 白屋地区 亀裂現象の発生経緯及び状況

白屋地区
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亀裂現象の発生経緯及び状況

位置

白屋地区の位置図

白屋地区の航空写真(JPEG:160KB)

亀裂現象から対策工事までについて

 大滝ダムは、平成14年度に建設を完了し、平成15年3月17日より試験湛水を開始しました。平成15年4月下旬までには貯水位が約35m上昇し、貯水率は約50%になりました。
 しかし、平成15年4月25日にダムの上流約4kmの白屋地区において、家屋の壁や道路、擁壁、地面などに亀裂が発生していることが報告されました。
 国土交通省では亀裂現象の調査委員会である「大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会」を設置し、専門家による調査を実施した結果、「白屋地区の亀裂現象とダムの試験湛水の関係が疑わしい。」との報告があったことから、大滝ダムの試験湛水を中止し、貯水位を一定に保つと共に、白屋地区の亀裂箇所に伸縮計やクラックゲージなどの観測計器を設置し、亀裂現象の監視を続けていました。
 さらに平成15年7月18日には水中ロボットカメラにより、貯水池内の斜面を調査を行いました。
 平成15年8月1日に行われた第2回大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会により、貯水位の低下が提言され、同日15時より貯水位を低下させました。
 平成15年10月14日には概ね試験湛水以前の水位に達し、白屋地区の貯水池斜面が現れたことから大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会の委員による調査が行われ、斜面に発生している亀裂の状況を確認しました。
 平成15年10月24日10時に貯水位がEL.258m付近に達したため、同日11時から常用洪水吐(コンジットゲート3門)を全開としました。
 平成16年7月には白屋地区先行盛土工事に着手しました(同年12月竣工)。その後、平成17年12月には白屋地区地すべり対策工事に引き続き着手し、平成21年2月28日に完成しました。

白屋地区の経緯及び状況について
年月 できごと
平成15年
3月17日(月) 試験湛水開始
4月25日(金) 白屋地区から亀裂発生の第一報。事務所担当者が現地確認
5月11日(日) 貯水池水位上昇の一時ストップを決定(EL304.8m)
5月14日(水) 専門家(地すべり学会顧問 渡 正亮先生等)が現地視察
5月27日(火) 大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会」を設立
8月1日(金) 貯水位降下開始(50cm/日)
10月24日(金) 貯水位の降下を完了(EL258m)
12月26日(金) 大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会」により最終案を受ける
平成16年
2月22日(日) 白屋地区土地所有者に対する説明会開催
7月20日(火) 白屋地区先行盛土工事 着手
12月20日(月) 白屋地区先行盛土工事 竣工
平成17年
4月13日(木) 白屋地区地すべり対策工事 契約
10月31日(月) 白屋地区地すべり対策工事 詳細設計完了
12月16日(金) 白屋地区地すべり対策工事 着手
平成18年
6月9日(金) 対岸法面保護工 完了
平成20年
3月13日(木) 排水トンネル工 覆工完了
4月15日(火) 鋼管杭工 完了
8月7日(木) 集水井工 掘削完了
平成21年
2月4日(水) 押え盛土工 完了
2月7日(土) アンカー工 完了
2月28日(土) 白屋地区地すべり対策工事 完成