住吉橋について

概要

所在地大阪府堺市堺区竜神橋町1丁~大町西3丁
架設年昭和6年/昭和39年/昭和55年
橋 長34.0m(大阪方面) / 39.0m(和歌山方面)
架設年上部工形式下部工形式
昭和6年RC単純T桁ラーメン橋台
昭和39年鋼3径間単純鈑桁・RCパイルベント橋脚
・重力式橋台
昭和55年鋼3径間単純鈑桁・鋼製パイルベント橋脚
・逆T式橋台

■側面図

昭和6年架設橋梁

昭和39年架設橋梁

位置図

役割:防災上の重要道路

住吉橋が架かる国道26号は、「広域緊急交通路」の内、発災直後の応急対策にあたる緊急車両の通行を最優先で確保する「重点14路線」のひとつとなっています。
住吉橋が架かるエリアは、南海トラフ大地震時の津波により浸水深さが0.3~1.0mとなると予測されています。
堺市津波避難計画では国道26号の住吉橋が架かる当該区間が東西方向への避難路として指定されています。

交通の重要道路

住吉橋が架かる区間は、堺市中心市街を東西に横断する幹線道路に位置しており、幅員・車線数・交通量のいずれでも堺市中心部の東西幹線で最多となっています。

堺市のシンボルロード

住吉橋は、堺市を東西に横断する幹線道路である「フェニックス通り」にあります。
「フェニックス通り」は、日本の道100選にも選定されており、堺市のシンボルロードです。

日本の道100選の顕彰プレート

日本の道100選の顕彰プレート

課題

橋脚の耐震強度不足

古い年代の橋のため、現在の耐震強度基準を満足していません。
現在の耐震強度基準では阪神淡路大震災級の地震に耐える強度が必要ですが、古い年代の橋梁であるため、橋脚がその強度を有していません。

老朽化による損傷の進行

昭和6年の架設から長期間が経過しており、橋脚部分のコンクリートが剥がれ、鉄筋が露出している箇所も見られます。

昭和6年の橋脚部分

昭和6年の橋脚部分

舗装の維持管理

現在(架替前)の住吉橋は、昭和6年に架設された後、昭和39年、昭和55年の2度にわたり拡幅した複数の橋が一体となった構造です。
そのため橋と橋の接続部において、自動車の走行により路面に段差が生じ、舗装が劣化し易いという維持管理上の課題があります。

※平面図(Sは昭和、数字は年数を表しています)

※平面図(Sは昭和、数字は年数を表しています)