■ コウノトリの生態

コウノトリは水辺にすむ大型の鳥で、江戸時代までは各地で吉兆の鳥として大切にされていたといいます。 また、仙石藩(現在の兵庫県出石)はその繁殖地を鶴山と称して保護していたなど、昔から人との関わりの深い 動物です。体は約110cm、翼を開いた長さは200cmに及びます。 全身白色で、風切羽が黒色です。くちばしは黒色で、まっすぐ長く、眼の周りと脚は燈赤色です。 くわしい生態は解っていませんが、ほかの水鳥と同じように河川・湿地・水田などで魚類・カエル・トカゲなど の小動物を食べ物にしています。繁殖・営巣はマツなどの大木の樹上で行われますが、適当な樹木がない地域で は建造物や電柱が使われることもあります。


■ コウノトリの歴史

コウノトリは江戸時代末期には各地で繁殖していました。しかし、明治時代に入ると狩猟が解禁されそのため大き く数を減らし、1930年頃には生息地の天然記念物指定を講じた兵庫県の出石に100羽を残すのみとなりました。 その後、開発と水質汚染が進んだため生息数は減少し、戦時中の大木の伐採によって営巣地の多くも失いました。 1971年ついに日本産の野生個体は姿を消し、現在は大陸産の個体が時々日本列島に飛来し観察されています。

出典:インターネット自然研究所(環境省)


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