平成25年(2013年)台風18号洪水

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災害の概要

災害の概要

平成25年9月13日に小笠原諸島近海で発生した台風第18号は、発達しながら日本の南海上を北上し、14日9時に強風域の半径が500kmを超えて大型の台風となりました。

近畿地方では台風の接近・通過に伴って前線や台風周辺から流れ込む湿った空気と台風に伴う雨雲の影響から、雨域が居座り、長時間にわたり強い降雨となりました。

9月16日5時5分には、気象庁が京都府、滋賀県及び福井県に運用開始後初めて大雨特別警報を発表しました。 3府県のアメダス観測42地点のうち、最大24時間降雨量で18地点、最大48時間降雨量で15地点が観測史上1位を更新しました。

近畿地方の国管理河川の10水系で、4河川が計画高水位、5河川がはん濫危険水位。4河川が避難判断水位を超過しました。

国河川の出水状況

計画高水位を超えた河川

水系 河川
新宮川 相野谷川
淀川 桂川 宇治川
由良川 由良川

はん濫危険水位を超えた河川

水系 河川
北川 北川
淀川 木津川
加古川 加古川
大和川 大和川
紀の川 紀の川

避難判断水位を超えた河川

水系 河川
加古川 万願寺川
淀川 名張川
大和川 佐保川 曽我川

近畿地方の広い範囲で避難指示・避難勧告が発令されました

国管理河川の由良川、桂川、宇治川、北川、加古川、大和川、相野谷川においては、沿川の住民約115万人に避難指示または避難勧告が発令されました。

近畿地方整備局管内の直轄河川の被害状況

由良川、桂川、宇治川、北川、加古川、大和川、相野谷川では越水等が発生し、約2,000戸の浸水被害が発生し、沿川の住民約43万人に対し、避難指示、約76万人に対し避難勧告が発令されました。

近畿地方整備局管内の直轄河川の被害状況

直轄国道における被害と対応状況

直轄国道の被災箇所(2箇所)については、応急復旧を迅速に行い、9月17日までに通行止めを会場、9月20日までに全面通行開放を実施しました。

○国道8号 福井県敦賀市杉津

国道8号 福井県敦賀市杉津

○国道1号 滋賀県大津市逢坂

国道1号 滋賀県大津市逢坂

府県・政令市管理道路の対策状況

府県・政令市管理道路では287箇所が被災しました。

  箇所数 うち解除済数 残規制数
福井県 28 27 1
滋賀県 52 38 14
京都府 61 47 14
大阪府 9 8 1
兵庫県 38 36 2
奈良県 35 27 8
和歌山県 27 24 3
京都市 33 19 14
神戸市 4 2 2
合計 287 224 63

10月7日9時00分現在

各地方整備局からのTEC-FORCE派遣状況

全国の地方整備局(北陸・中部・中国・四国・九州・近畿)が、9月16日から延べ1,179人/日のTEC-FORCE等を被災した自治体に派遣し、早期の復旧・復興に向けて被災状況調査、復旧工法の技術指導等の支援活動を実施しました。

各地方整備局からのTEC-FORCE派遣状況
近畿地方整備局における災害対応の詳細