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「地球のためにいいことしよう」と、 |
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海の恩恵受けてきたダイバーだからこそ |
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松本さんは、その当初からのメンバー?
ええ。23歳の時、通っていたスイミングスクールのコーチに誘われて串本にダイビングに行ったのが最初で、「うわっ。目の前に魚が!」とハマり(笑)、会社勤めしながら休みごとに沖縄や和歌山方面に通っていたんです。鹿島ビーチもお気に入りのダイビングスポットだったので、サンゴの壊滅はショックで・・。のちにCAN理事長となる関藤博史さんと知り合い、「私らダイバーは、海の恩恵を受けてきたのだから、少しでも地球環境にお返しできることをしたいね」と思いが一致。立ち上げ当初からCANのメンバーになりました。 |
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潜っている海が汚くなったら、他の美しいダイビングスポットに移動するダイバーも多いでしょうに・・。う〜ん。私たちは好きなダイビングスポットを見捨てるなんて出来なかった。黒潮に乗ってやって来ていた来遊魚を身近に見ていたから、サンゴの壊滅は魚たちの住処がなくなることだと思ったし。このサンゴ再生移植活動をきっかけに、いろんなことが見え始め、自然環境への興味がどんどん湧いてきたんです。 |
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どんなことが見えてきたんですか?
たとえば、私たちダイバーも海水浴に来た人も、海辺でシャワーを使いますよね。シャンプーもする。使った水の行方はというと、そのまま溝伝いに海に流れていっている。私たちも海を汚していたんだ、と改めて自覚。自然溶解する石けんを使わないといけないと気づいたり。 行政主導などで「浮遊ゴミを拾いましょう」という活動はよくあっても、「海底ゴミを拾いましょう」という活動はないと気づいたり。 |
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なるほど。誰もが無意識のうちに海を汚しているし、海をきれいにしなくちゃと気づいていてもまだ手が届いていないこともあるわけですね。CANは、他にはどんな活動を?大阪府湾岸域環境創造研究センターが「都市再生プロジェクト」として,堺市浜寺公園内に、ゴカイ類・貝類などの水生生物が生息できるミニ干潟をつくると聞き、協力を買って出たり。私たちは学者でも海の専門家でもないけど、ダイビングしているからこそ、海の環境をよくしたいと思う気持ちは人一倍。 |
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楽しみながら自然体で活動していらっしゃるからカッコいい!いえいえ。「おもしろがり」なだけですよ(笑)。その延長で、アマモ移植にも首をつっこんだんです。 |
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アマモ移植し、大阪湾にダイビングスポットを |
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アマモ移植? 詳しく教えてください。アマモは浅瀬に生える海草の一種で、かつては大阪湾奥のあちこちに群生していました。アマモ場は、魚が卵を産んだり、稚魚が生育し、餌を探しにやってくる大きな魚から小さな魚が身を守るための隠れ家。まさに「海の揺りかご」だったんですが、埋め立てが進み、浅瀬に砂地がなくなった昭和30〜40年代から激減。これを、移植によって取り戻そうという試みなんです。 |
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まさに、地球のためのいいこと、ですね?
ええ。ただ、何度も言いますが、私たちの活動のコンセプトの一つは「自分たちが楽しく」なんです。2004年2月に「大阪湾でダイビングを。まもなく海底環境調査を開始」と書かれた新聞記事を見て、「おっ、大阪湾でダイビングスポット出来たらいいな」と思い、「何か手伝えることありますか」と,大阪府や国交省に手を挙げたのが始まりで、アマモ移植のお手伝いをすることになりました。 |
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具体的にはどんな作業を?
「アマモ育苗キット」というのがあり、市民グループなどが育てています。2、3ヶ月で移植可能な5〜10センチほどになるので、それを泉南市の垂井サザンビーチとせんなん里海ビーチなどへ手植え。また、アマモ種子を付着させた「播種シート」の設置も行っています。 |
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ダイバーだから、浅瀬での作業など得意中の得意?(笑)
それはもう(笑)。アマモは窒素、リンを吸収し、光合成も行うので、水質浄化を促すばかりか、地下茎を伸ばすことにより海底を安定化させる役目も期待できるんです。まだまだ始まったばかりで、移植後のモニタリング調査も行っていますが、定着率は1割以下です。でも、30年くらい経つと効果を発揮し、大阪湾にダイビングスポットが出来るのも夢じゃない。それに、こういった活動を行うことで、海の環境ひいては海につながる川や山の環境に興味を持つ人が増えてくれればいいなと思って。 |
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このニュースレターのタイトルじゃないですが、「ぼちぼちいこか」なんですね。
はい。モニタリング調査で、自分たちが移植したアマモが育っていると飛び上がるほどうれしい(笑)。楽しみながら、ぼちぼちやっていきたいと思っています。 NPO法人CAN(環境教育技術振興会) |
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