海の恩恵受けてきたダイバーだからこそ

松本さんは、その当初からのメンバー?
▲CAN代表の関藤さん(左)たちと

ええ。23歳の時、通っていたスイミングスクールのコーチに誘われて串本にダイビングに行ったのが最初で、「うわっ。目の前に魚が!」とハマり(笑)、会社勤めしながら休みごとに沖縄や和歌山方面に通っていたんです。鹿島ビーチもお気に入りのダイビングスポットだったので、サンゴの壊滅はショックで・・。のちにCAN理事長となる関藤博史さんと知り合い、「私らダイバーは、海の恩恵を受けてきたのだから、少しでも地球環境にお返しできることをしたいね」と思いが一致。立ち上げ当初からCANのメンバーになりました。

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潜っている海が汚くなったら、他の美しいダイビングスポットに移動するダイバーも多いでしょうに・・。

う〜ん。私たちは好きなダイビングスポットを見捨てるなんて出来なかった。黒潮に乗ってやって来ていた来遊魚を身近に見ていたから、サンゴの壊滅は魚たちの住処がなくなることだと思ったし。このサンゴ再生移植活動をきっかけに、いろんなことが見え始め、自然環境への興味がどんどん湧いてきたんです。

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どんなことが見えてきたんですか?
▲潜ると「発見」することも多い

たとえば、私たちダイバーも海水浴に来た人も、海辺でシャワーを使いますよね。シャンプーもする。使った水の行方はというと、そのまま溝伝いに海に流れていっている。私たちも海を汚していたんだ、と改めて自覚。自然溶解する石けんを使わないといけないと気づいたり。

行政主導などで「浮遊ゴミを拾いましょう」という活動はよくあっても、「海底ゴミを拾いましょう」という活動はないと気づいたり。

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なるほど。誰もが無意識のうちに海を汚しているし、海をきれいにしなくちゃと気づいていてもまだ手が届いていないこともあるわけですね。CANは、他にはどんな活動を?

大阪府湾岸域環境創造研究センターが「都市再生プロジェクト」として,堺市浜寺公園内に、ゴカイ類・貝類などの水生生物が生息できるミニ干潟をつくると聞き、協力を買って出たり。私たちは学者でも海の専門家でもないけど、ダイビングしているからこそ、海の環境をよくしたいと思う気持ちは人一倍。
「それ、面白そうだから、やろうよ」なんです。

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楽しみながら自然体で活動していらっしゃるからカッコいい!

いえいえ。「おもしろがり」なだけですよ(笑)。その延長で、アマモ移植にも首をつっこんだんです。

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