荒れた島を「なんとかしたい」

由良から渡船で1分。成ヶ島は、由良の町からすぐですね。
成ヶ島展望台から。「ミニ天橋立」のような光景が広がる

最短のところは50メートルほどしか離れていません。南北2キロに連なる約35haの島で、かつて“宝の島”と呼ばれていました。地元民は夜明けになると島に渡り、浜に打ち上げられた海草(天草)を集める仕事に精を出したものです。また、50歳以上の者にとっては子どもの頃、恰好の遊び場でした。それも、実利の伴った遊び。アサリやトコブシ、サザエが採れ、売れましたよ。

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かつては島に国民宿舎やキャンプ場もあったとか。
約20年前まで海水浴客で賑わった成ヶ島の海岸

海水浴や潮干狩りのメッカで、京阪神などから来る人たちでも賑わいました。でも、レジャーの多様化の波を受け、宿舎や定期渡航船が廃止されたのが1986年。今から20年ほど前です。以後、松は枯れ、ゴミは打ち上げられ、荒れ放題でした。そんな島の姿を見るにつけ、「なんとかして美しくしないと」と思っていた仲間が、立ち上がったわけです。

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「成ヶ島を美しくする会」。そのまんまのネーミングです。

はい。会員約140人の思いそのものですから。

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