松の植林、成ヶ島まつり・・

どんな活動をして来られたのか教えてください。

最初は、島一面に生えていた松が松食い虫にやられていたので、どうにかしたいと。毎年500本ずつ寄贈してくれる人が現れたので、6年に渡って3000本の黒松を植えたんです。うまく育っていたんですが、残念ながら10年ちょっとで、また松食い虫にやられて全滅しました。

次は、由良の地元民の多くに、成ヶ島に関心を向けてもらうことが大事だと、7月の海の日前後に「成ヶ島まつり」というのを開きました。内容は婦人会に協力してもらって野点(のだて)、子ども会にバーベキュー大会、老人会にパットゴルフをしてもらうなど。海岸を歩いてゴミを拾ってきて、変わったゴミを出してくださいと「漂着ゴミコンテスト」もしましたね。みんなで面白がりながらやりました。

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コンテストには、どんなゴミが出されましたか?

位牌とか、ロシア製のペットボトルとか・・・。

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びっくりされました?

いえ、海岸中がゴミだらけですから、変なものだって簡単に拾えます(笑)。以来、毎月第2日曜日に定例の掃除をしています。

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成ヶ島まつりを何年続けたのですか。
島にはハマボウがまさに群生している  ©成ヶ島を美しくする会

成ヶ島まつりは毎年400人ほどが参加し、盛況だったんですが、準備に手間がかかりすぎるので、3年ほどで「ハマボウ見学会」に変更しました。成ヶ島は群生しているハマボウが夏にいっせいにレモンイエローのきれいな花を咲かせますから、その風景を見に来てください、と。

これは不定期に今も続けており、由良以外からも色んな人たちが来られた。後に地元情報と研究の成果を共有することになる大阪府立大学の細田龍介先生(名誉教授=海域環境学)との出会いもありました。

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