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淡路島東岸・洲本市由良沖に浮かぶ成ヶ島は、海浜性植物が群生し、ウミガメの産卵も認められるほど、自然が豊富に残る無人島だ。海は青く、島は美しい・・と言いたいところだが、じつは大阪湾に流れるたくさんのゴミが漂着する“ゴミの島”でもある。せっかくの島を、なんとかして美しくしたいと立ち上がり、15年前から手弁当で活動をしている「成ヶ島を美しくする会」の人たち。 |
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海洋投棄されたゴミだけでないということなんですね?
そう。成ヶ島に漂着するゴミは、山や谷、小川、農業用水路に捨てられたものも含まれています。それが川の本流を通って大阪湾に流れ込み、流れ流れて成ヶ島に届いているのだという事実。何気なく捨てたもの、落としたものでも、大都市部を抱えた自然海岸に積もり積もれば莫大なのだということを、広くみなさんに知ってもらいたいと思います。 |
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クリーン作戦で拾い上げられるゴミの量は?
10分も拾うと45リットルのゴミ袋がいっぱいなりますから、由良中学全校90数人の生徒が1時間余りずつ清掃して、2トン車6台分ほどになりますね。最初の頃は、拾ったゴミを野焼きで処分していたんですが、中学生のほうから「僕たち、掃除に来てダイオキシンを発生させていてはまずいのでは?」と指摘され、洲本市の協力を得て、ゴミ回収車に来てもらうようになったんです。 |
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ところで、漂着ゴミがこんなに増えたのは、いつごろからなんでしょう?私が子どもの頃の漂着ゴミといったら木の枝くらいなもの。焚き木にしていました。増えたのは、高度経済成長期からでしょう。ビニールや発砲スチロールなど腐らない石油化学製品が増え、使い捨てが増えると同時に、大阪湾がコンクリートの直立護岸に囲まれていった時期と一致しますね。 |
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なるほど。大阪湾から自然の海岸が消えたことも、成ヶ島にゴミが漂着する要素なんですね。まつり、掃除、ハマボウ見学会など一連の活動から見えてきたことは?
成ヶ島の魅力をさまざまな角度から再発見でき、今よりも悪くならない努力をするが一番でしょうか。掃除に関しては、どんなに掃除しても、大量の漂着ゴミといたちごっこですが、継続は力。一連の活動が、地元民にも地元外の人にも 理解を深めてもらうことにつながったと思う。行政にも伝わり、水洗の公衆トイレの設置や渡し船の復活を見ました。 残念なことは、調査にやって来るさまざまな研究者や学生の中には、情報を提供する私たちに調査の結果をフィードバックしないばかりか、中には成ヶ島の植物を他地に持って行って植えるケースもあること。自然の生態系を変えるという見地から、私は反対。私たち人間は「自然」に試されている。無茶なことをしてはいけないと思うんです。 |
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今後の活動の抱負を教えてください。
この19年間に、活動をしなかったら知り合うことのなかった人たち──成ヶ島を研究対象とする研究者や大阪湾の他の地で活動をしている人たちとずいぶん知り合いました。島へ大勢の人が来られるし、私たちが活動報告などに出かけることもある。“外の風”は刺激的だし、地元の仲間も広がりました。 だから、活動していて実に楽しいんですね。今後も、“外”と“地元”両方のネットワークをさらに広げ、楽しみながら活動を続けていきたいと思っています。 成ヶ島を美しくする会 |
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