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「かけがえのないこの浜を次世代に残したい」 |
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砂浜が続く、兵庫県西宮市の御前浜(おまえはま) と香櫨園浜(こうろえんはま) は、大阪湾の湾奥部に残る自然海岸が1%に過ぎない中、貴重な存在だ。 |
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思いが実践に発展し、6グループが活動 サイン見守りグループは、浜の看板を見直した。
総合案内板は「人と自然の“いとなみ”が共生するかけがえのないこの浜を未来へ」がキャッチコピーで、設置者の名前は、行政でもグループ名でもなく「御前浜・香櫨園浜を愛する住民・利用者、兵庫県、西宮市」。「私たちがこの浜を見守っています」と書いた。浜に飛来する渡り鳥などの絵も描かれ、「水上バイク」「犬の放し飼い」など禁止事項が夜間にソーラー電池で光る仕組みで、御前浜への西側入口に、今年4月に設置された。各地にある従前の看板とは、発想も見た目も異なるこの看板は、図らずも (社)日本サインデザイン協会主催のSDA賞関西地区デザイン賞を受賞した。
出前講座グループは、地元の小学校から要請され、今年度からスタートした兵庫県教育委員会の「体験型環境学習プログラム」として、出前授業を行っている。
イベントグループは、夙川から運ばれた砂が河口にたまることにより潮の流れが変わり、御前浜が痩せてきていることに着目。潮の流れを元に戻すために、なぎさカフェやイベントの日に、河口にたまった砂を取り、浜に上げるバケツリレー「ニテコ(※2)」を呼びかける。発案者の諏訪禎男さんは、「ニテコは6月のなぎさカフェから始め、すでに2回やりました。まだ“実験”の位置づけですが、飛び入りで参加してくれる人たちもいて、意識付けの上でも確かな手応えを感じています。今後は、きれいな砂浜を生かした子ども向けのイベントも開催したい」と話す。
ほかに、海岸清掃グループは地域の子ども会と合同での清掃活動を、勉強会グループは赤潮、青潮、海の生物、浜の植生などについての自主勉強会をしている。情報発信グループは「ツタエホウダイ」という名の通信を作り、浜での活動や浜に関する情報を、地域住民・利用者の視点で発信している。
神戸芸術工科大学の学生は、出前講座グループと協力して、浜辺に来る子どもや親子連れに向けて、浜ならではの遊びを提案した。「ひろっぱ教室」と題して、凧やかざぐるまを作ったり、遊びを通して浜のゴミ調べる探偵団や、様々な浜辺の遊びワークショップに参加することによってポイントがたまり、ポイントに応じて各家庭で不要になったおもちゃと交換できる「かえっこバザール」を開いたり。若い発想と行動力を持ち込んだ。 |
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