河川の仕事

川原崎 智也
土石流やがけ崩れをくい止め、人的被害をなくす

六甲山系は山と人との距離が近く、ひとたび土砂災害が起きると人々の生命や生活、重要な交通網が脅かされます。その危険から守るための砂防事業を行っており、砂防ダムや斜面対策工事の設計・積算に携わっています。工事は現場条件などにより設計どおりにいかないことが多いのですが、現場と相談しながら課題を解決し、完成したときはひときわ大きい感動がこみ上げます。近年は砂防ダムの着実な整備により人的被害の数は確実に減少し、一つひとつ積み上げてきた成果が現れてきています。

数年前の台風で土砂が市街地へと流れ、その箇所の工事にようやくたどりついたときのことは印象に残っています。着工前の地元説明会で住民のみなさんから激励の意味を込めた拍手をもらい感無量でした。

六甲山系周辺に暮らす230万人の人々を守る

六甲山系直轄砂防事業は、六甲山系の土砂災害から周辺に暮らす人々の生命・財産および重要交通網等の社会経済基盤を守ることを目的としています。砂防施設の整備や老朽化した基幹堰堤の補強・機能向上対策、斜面対策・樹林整備等を実施しています。

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