とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑

コナラ−アベマキ群集

分類 : 二次林
相観 : 夏緑高木林

植物社会学上の位置づけ : コナラ−イヌシデ群団、コナラ−ミズナラオーダー、ブナクラス

どんな群落?調査結果から

ひとこと解説

写真:ひとこと解説アカマツ−モチツツジ群集と共に、六甲山を代表する林です。つい2,30年前にはアカマツ林だったところのマツが枯れてコナラ−アベマキ群集になった、という林も多くみられます。

主な構成種

高木層 コナラ,アベマキ,クヌギ
低木層 モチツツジ,ツクバネウツギ,マルバアオダモ,ヒサカキ,ヤブツバキなど
草本層 シシガシラ,ベニシダ,チヂミザサ,ナガバジャノヒゲなど

分布と見分けるポイント

六甲山の山麓の大部分が、コナラ−アベマキ群集です。特に表六甲では、マツが枯れてしまったアカマツ林に替わって、面積が増えてきています。また秋には林全体が紅葉し、道にドングリが落ちていているので、見つけやすいです。

分布 谷筋や斜面下部など比較的土壌条件の良い立地に分布
標高 六甲山全域

群落の現状と将来

海抜の低い所を中心に林内で照葉樹が茂り、徐々に照葉樹林へと遷移し始めています。アラカシ群落をへて、長期的にはコジイ−カナメモチ群集(低海抜域)やウラジロガシ−サカキ群集(高海抜域)へ遷移していくと考えられます。かつて薪炭林などに利用されてきた林は少なく、大半は、緑化の過程ではげ山から回復してきた林です。