とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑

オオバヤシャブシ群落

分類 : 人工林
相観 : 夏緑高木林
どんな群落?調査結果から

ひとこと解説

写真:ひとこと解説初期の緑化に有効なことから、古くから植栽されてできた林ですが、大量に植えられたオオバヤシャブシ,ヒメヤシャブシの花粉が問題となってきています。林内には次の世代を担う樹木が多く生えており、徐々に林相転換することが可能な林です。

主な構成種

高木層 オオバヤシャブシ,コナラ,ニセアカシア
低木層 ウツギ,リョウブ,ネズミモチなど
草本層 チヂミザサ,イタドリ,ベニシダ,ヒカゲイノコヅチなど

分布と見分けるポイント

開けた谷筋沿いの道を歩いていて、梢にヤシャブシ類の実を付けている高木が続くようなら、その一帯はオオバヤシャブシ群落です。ヤシャブシ類の実は年中見られますので、季節を問わず、見分けられます。

分布 谷沿いの斜面や車道周辺、法面などに分布
標高 六甲山全域

群落の現状と将来

林内には先駆性の樹木が多く生育しており、先駆性群落をへて、長期的には350m以下のところではコジイ−カナメモチ群集へ、350m以上の所ではウラジロガシ−サカキ群集へと遷移すると考えられます。