とじるRokko Green Belt六甲山系電子植生図鑑

オオバヤシャブシ群落

分類 : 人工林
相観 : 夏緑高木林
どんな群落?調査結果から

種組成と階層構造

図:種組成と階層構造

高さ10〜12mの夏緑広葉樹林。階層は4,5層に分化します。
オオバヤシャブシが林冠を構成します。亜高木層は欠くことが多いのですが、時に六甲山に自生する夏緑樹が混じって生えています。低木層にはウツギやアカメガシワなどの先駆的な夏緑広葉樹が生育します。他の群落と比較して草本層の植被率が高く、路傍や林縁に生える種類や、林内に生える種類、外来種など、さまざまな草本が見られます。

他群落との組成の違い

種の多様性

図:種の多様性100m3あたりの平均出現種数は、六甲山の植物群落の中ではメタセコイア群落についで多く、平均42種もあります。照葉樹林、アカマツ林やコナラ林など夏緑樹林、林縁の低木林などの様々な林の構成種が混じって出ているのが特徴です。

各群落の種多様性の比較

六甲山系グリーンベルト事業での位置づけ

  • 整備区分2「現状で樹林の形成などがなされているが、土砂災害防止の観点から補植や下刈りなどの整備を実施する区域」に相当します。
  • 目標とする樹林への推移状況が良好な場合は遷移に委ねるものとします。